東大准教授が言った「夢精はいつもより39倍気持ちがいい」って本当?/中川淳一郎

当連載は、「本当にあったエロい話」というテーマではあるが、この連載の根幹をなすのは「男は射精をしたい」ということを女性読者の皆さんに伝えることである。僕は、世の中の犯罪の大多数は「カネ」と「射精欲」が元になっていると思う。カネについてはここでは言及しないものの、射精欲については、じっくりと理解をいただいたうえで、これからの「本当にあったエロい話」を再び書いてみたい。

射精にかけるアツい男の話

今回は、射精にかけるアツい男の話(バカげている)について書いてみる。それだけ射精が好きなため、男は何としても女性を口説き、エロ行為に持ち込もうとするのだ。そして、女性にモテない男からすれば、結局オナニーが射精欲の解消につながる。だからこそ、これだけ男目線のエロ本→エロビデオ→エロDVD→エロネット動画→エロVR動画という流れになるし、大金を払ってでも風俗店で射精をしようと考えるのだ。

僕自身はこれまで自身の体験してきたエロ話について、女性との「駆け引き」や「大胆過ぎる女性からのアプローチ」といった視点について書いてきた。過去に「なぜ男はフェラチオが好きなのか。無常の幸せを感じるのか」ということを書いたが、根源的な「射精欲」について今回は一旦普段の「特定女性とのエロ」から離れて書いてみる。

多くの男にとって、射精とは「オナニー」である。何しろ、正月に「今年は800回オナニーします」なんて願掛けをする中学生がいたりもするわけだし、いかにして気持ちの良いオナニーをするか、といったことまで考えるヤツがいるのだ。

2015年、ネットのバカエロ界隈で話題になった記事を紹介する。

「全裸で試験勉強していた学生 尿道にシャープペンの芯刺さる」(NEWSポストセブン)

「先日は『尿道にシャープペンシルの芯が刺さって取れない』という男子大学生の患者がきました。『どうしてこうなってしまったんですか』と尋ねると、『全裸で試験勉強をしていたら、折れた芯がたまたま刺さった』のだそうで……(笑い)。結構奥深くまで刺さっていたので、折れないように内視鏡で慎重に取り出しました」

記事にはこうあるが、恐らく「たまたま刺さった」は嘘であろう。この学生は、射精をしたいがために、より気持ちよくなる方法を考えた結果、こうした行為に至ったと当時のネットでは盛り上がっていた。

僕の友人でも、「オレは右利きだが、左手の指に赤いマニキュアをつけて、左の腿をくぐらせてそれでオナニーをすると、美人に手コキをやられている気持ちになって最高だぜ!」などと言う者もいた。

かくして、男というバカな存在は射精をいかにするか、そしていかに気持ちよくするか、を考える生物であることが分かったと思う。だからこそ、男は女性とのセックスを日々考えて生きているのだ。そんな中、多くの男から言われたのが「セックスよりも夢精がいい」という言葉である。