「私の相手をしていただけませんか?」25歳の処女に熱血指導した話/中川淳一郎

あるとき、奇妙なお願いをされた。大学の同級生・島田(女性)の会社の後輩だという25歳の女性・吉本さんだ。島田と3人で飲んだ後、メールが来て「相談したいことがあるので、ニノミヤさん、今週、もう一回時間を作っていただけませんでしょうか」とある。清潔感のあるスラリとした美女との2人の時間を断るわけないではないか。すぐに日程を決めた。

サシ飲みの話題で出てきたのが、最近彼氏ができ、恐らく次は彼とセックスをすることになるということだ。前回の3回目のデートの別れ際でキスをされ、次は「ぜひ、僕の家に来てほしい」と言われたのだという。

「それはめでたいことじゃないですか」

めでたい話だというのに、妙にかしこまっているし、表情が真剣だ。

「なんか彼に踏ん切りがつかないことでもあるんですか?」

「いや……、こんなことをニノミヤさんにお願いするのも変なのですが……。まだお会いして2回目だというのに」

「別に何でも構いませんよ。言ってください」

「えぇとですねぇ、私、もう25歳なのに実は処女なんですよ。それで、今週末彼氏の家に行ったらセックスするでしょう。しかし、私は一体どうやってやればいいのか分からないんです」

「AV見れば色々分かりますよ。ネットにも色々と開始から終わりまでの流れや、テクニックは書かれていると思いますが」

「それは一応チェックしたのですが、果たしてそれが本当に正しいのか、ニノミヤさん、今日私の相手をしていただけませんでしょうか?」

「えっ? ちょっとちょっと……。初めてならせっかくなので彼氏とヤればいいじゃないですか!」

しかし、吉本さんは、せっかくできた彼氏だから最初から満足をしてもらいたいし、自分もより楽しみたいのだという。そういう事情だったら仕方がない(というか嬉しい)。僕らはすぐに居酒屋の会計を終え、五反田のラブホテルに向かった。

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