「次もあるな」と思った初回セックスの後日、サシ飲みに誘ったら…/中川淳一郎

秘めたるエロというものは実に楽しいものである。飲み仲間の咲さんとは一度セックスをしたが、実に相性が良かった。「我々はいつかセックスをするだろう」という感覚は互いにあったため、飲み会の後、地下鉄の駅に向かう途中に初のサシ飲みを誘ってみた。互いになんとなくその感覚はあったようでサシ飲み日程はあっさり決定。

飲んだ後は自然な流れでラブホテルへ行ったのだが、このときも「次もあるな」と感じた。咲さんも「ニノミヤさんとのセックス、私は好きよ」と言ってくれた。そして、その「次」の機会は来た。

飲み会メンバーでの新年会の前に

設定した日にちは1月9日。その3日後にいつもの飲み会メンバーで新年会をする予定があったのだが、僕は咲さんが大勢の中にいてムラムラしつつ、別の男の参加者とも仲良くしているいわゆる「蛇の生殺し」状態になることはイヤだった。さすがにその日は大人数のため、2人きりでバックレることなどはできないし、ずっと彼女の隣にいるのも不自然だし、会話が知的で美人の彼女と喋りたい男は多いので申し訳ない。

そういった流れがあったため、「1月12日の数日前、サシで飲めませんか?」と年末に誘ってみた。その結果1月9日となったが、奇遇にも「イク」の語呂合わせとなる日程であった。

当日のサシ飲みは共通の問題意識を2時間ほど徹底的に語り合った。そのイシューでも盛り上がったが、多分、これから来たるエロ行為に向けて僕はバッテリーがギンギンになってしまったのである。

前回は色々と逡巡しながらホテルに誘ったのだが、2回目ともなると「そろそろ会計しますか?」で話は通じる。近くのラブホテルの場所は把握していたため、そこに向かう。途中のコンビニでビールを買って部屋へ持ち込んだ。