むしろ男性に知ってほしい「夕飯はなにがいい?」のベストアンサー

途方に暮れた、彼からのリクエスト

我が家の食事当番は、主にわたしが担当しています。かつては何も考えずに“女だから”担当していたこともあったけれど、今では“わたしのほうが食に対するこだわりが強く、かつ料理することが好きだから”、進んで担っています。もちろん日々の煮炊きの半分をパートナーに任せることもできるだけれど、それをしないのは、「人様が作ってくれたのならば、なんであっても感謝してたいらげなくてはいけないとわかってはいるけれども、食べたくないものは、あまり口にしたくない」というわたしの性格によるものです。

さて、夕食のメニューを決める際、これまで男性に「何が食べたい?」とリクエストを聞いて、一番、途方に暮れたメニュー、それは「オムそば」でした。なぜ途方に暮れたかというと、わたしがそれまで、オムそばというものを好んで食べることがなかったからで、チェーン居酒屋で誰かが頼んだものをつまんだことくらいはあったけれど、自分で進んで頼んだことはなく、だからもちろん自作したこともない。

とはいっても焼きそばを作り、それを卵でオムレツのように包めばいいだけだし、スーパーで売っているチルド焼きそばには、専用ソースもついているので、味付けに失敗することもないのだから、それほど身構えるメニュ-ではないこともわかっています。それでもフライパンをふたつ使うのは、それなりに面倒くさいし、その面倒くささと天秤にかけて「卵で巻かないとダメなの?」という疑問が拭えず、さらには、焼きそばの麺は常備していないので、わざわざスーパーに買い出しに行かなくてはならない。
自分がどうしても食べたいものであれば、スーパーに買いにも行くけど、テンションがあがらないものを作るために、出掛けなくてはならないのは億劫…………というわけで、リクエストされて非常に途方に暮れた一品だったのでした。

そのとき、自分が食べたくないものは、作りたくない性質だということを自覚して以来、なるべくパートナーに、メニューのリクエストは聞かないことに決めました。リクエストを聞いておいて、それを却下するのは、相手に対して失礼ですし。

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