これを書いている10日後にはもう「メソークソスアス」である。
これはクリスマスに対するディスではない、私が聖夜を祝う言葉を書いたら本当にそうなってしまうだけである。
しかし、ほんの20年ぐらい前まで、我々オタクや非リア充は無条件にクリスマスやカップルを憎まなければいけないという同調圧力があった。
クリスマスになったら、いつもは視界を妨げるだけの、陰キャ特有のスカスカワンレンをモヒカンに仕立て「カップルはあとだ!まず拠点を落とせ!」とジープを円山町に走らせたものだが、今は昔である。
現在は、クリスマス自体になんの感情もなく過ごしたり、逆にカップルを一組キックして、ラブホの部屋をとり、大画面に推しを映しながらオタ友とクリスマスパーティをしたり、推し(ぬい)と二人きりのホーリーナイトを過ごしたりと、クリスマスの過ごし方も多様化してきている。
ちなみに私は去年のクリスマスイヴには映画『八甲田山』を今で言う、リモート同時上映をしていた。
隙あらば映画『デビルマン』の話をしようとする私だが、一番好きな映画は?とドストレートな質問キタコレされたら「八甲田山ですね」とIT実業家のように答える。
逆にオウフとかコポォとか言わない。
映画『デビルマン』については「長い人生、二時間ぐらいドブに捨てるぐらいの余裕を持て」と気軽に勧められるのだが、八甲田山はまず3時間と長いし、名作であるのは間違いないが、決して明るい内容ではないので、万人には勧めづらい。
その点映画『デビルマン』は万人にとってクソなので、逆に「万人ウケ映画」と言える。
しかも八甲田山はこの配信全盛期に、未だにどこからも配信されていないのだ。
いろいろ諸事情があるとは思うが、配信していただければ、毎回課金するのでぜひご一考願いたい。
ちなみに映画 『デビルマン』 に対してはもうサブスクでしか見る気はない。
推し映画と言いながら金を落とさない気かと思うかもしれないが、公開時に1800円払った時点でデビルマンには一生分の金を使っている。
もちろん、八甲田山の円盤は持っているのだが、私の部屋自体が雪の八甲田並みの「難所」と化しているのでここから発見するのは骨が折れる。
奇跡にケースが見つかっても、中がカラ、もしくは、DSCD(ドスケベシチュエーションCD)が代わりに入っている可能性が高い。
しかし、割と序盤から雪で登場人物の顔すらわからなくなる八甲田山ほどクリスマス向きの映画はないと言えるし、今年もできればクソスアスには八甲田山をキメたいと考えている。
ちなみに、八甲田山ナイトに夫は不在である。
私は平素、自分の部屋から滅多に出てこないので、八甲田山を見るためにテレビの部屋にいる私を見て、人里にビッグフットを発見した人の顔をして自室に去って行った。
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