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好きな相手とだから楽しい「おもしろかったデート」

カレー沢薫のカレーなる夫婦生活連載バナー

前回「つまらなすぎて泣いたデート」の話をしたが、それを受けて今回のテーマは「おもしろかったデート」である。

何度でもいうが、私は自室神推し同担拒否過激派であり、外出×自分のカップリングは地雷なので、見つけ次第自衛のため即ブロックである。

しかし結婚まで両方とも実家住みだった我々にとってデートと言ったら外出するしかなかった。
つまり、デートのたびに地雷を踏んでいた、ということである。その時点で楽しくなるはずがないのだ。

デートのたびに学級会という名のケンカが起こってもおかしくはなかったし、ケンカばかりしていたら、そのうち別れていただろう。
だが、私は夫と結婚するまでの約4年間、週一で地雷である「外出」をしながらも、特に大きなケンカをすることもなく、夫と結婚に至った。

まずこれは、今より体力があったため外出に対する「耐性」があったからだと思う。

そして何より、それが「恋愛感情」によって行われていたことだからだ。

恋愛感情というのは、今まで培ってきた主義主張、ポリシーをいとも容易く曲げる力があるのである。

主義とポリシーは大体同じ意味だが、大事な事なので二回言った。
今まで嫌と思っていたものを、恋人の影響で良いと思ったり、気の進まぬことでも好きな相手と一緒ならむしろ楽しく感じる、というのは良くあることである。

よって私は夫との週一のデートを苦痛とは思ってなかったし、それなりに楽しんでいたと思う。
しかし改めて、おもしろかったデートは、と聞かれたら、まず頭に「虚無」が浮かぶ。やはり私は、外出自体が嫌いなのである。

恋愛感情により、マイナスのものをプラスに感じられるのは良いことだが、これは後々困ったことになりがちだ。

「後々」というのは「恋愛感情」が薄まったときである。

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