SEXで汚くなる!

 「昼は聖女で夜は娼婦」と同じぐらいリアリティがないのが「SEXでキレイになる」という言葉だ。

 私はかねてより「SEXで汚くなる説」を唱えてきた。
というのも、もっとも頻繁にセックスするのは、付き合いたての新鮮な時期だろう。

 その頃はまだすっぴんを見せるのに抵抗があるため、メイクを落とさずに一晩過ごしたりする。
すると翌朝はアイラインやマスカラが崩れて、魔法のとけたタヌキ状態に。
その崩れた部分を強引に綿棒でぬぐい、上から粉をはたく…みたいなことをしていると、当然肌はガッサガサに。
おまけに正常位で挿入行為をすると後頭部が枕にこすれて、髪もパッサパサになる。

 しかもぐっすり眠れないため寝不足になったり、ゆっくりウンコするのも気をつかうため便秘気味になったりと、美容にはアゲインストな状況と言えるだろう。

 そう考えると、結婚してセックスの回数は減っても、すっぴん見せ放題・ぐっすり眠り放題・ゆっくりウンコし放題な状況の方が、キレイになれるんじゃないか。

 拙書『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』で産婦人科医の宋美玄さんに解説してもらったところ、「恋愛やセックスをしても女性ホルモンは増えない」「女性ホルモンは増やそうと思って増やせるものではないし、健康であればむやみに増えたりもしない」のが真実なんだとか。

 むしろ女性ホルモンが急激に増えると、肌が荒れる・体がむくむ・便秘になる等、生理前と似たような状態になるし、排卵や生理が乱れたりして、むしろ美や健康から遠ざかるらしい。

 セックスには「フェラで小顔」「騎乗位で太ももスッキリ」といった効果は多少あるかもしれない。が、フェラも騎乗位も何十分もするものではないので、普通にエクササイズや筋トレをした方が効くだろう。