浮気とは一体何だろうか。
女子会で「どこからが浮気か?」なんて話をしたら、気づけばラストオーダーになっていることもしばしばある。
手をつないだら」「キスしたら」「セックスしたら」なんて肉体の接触の話から、
「他の女のこと良いなと思ったらそれはもう浮気!」と感情面から許さないという女子も見受けられる。
永遠に正解の出ない、なんとも不毛なテーマだと常々思う。
浮気とは何か辞書に聞いてみた
浮気(男女関係についてのみ)については、各日本語辞典ではこう記してある。
関係を持つという意味を、『男女が性行為に及ぶことや関わり合いを持つこと』という前提で見てみよう。
広辞苑
広辞苑においては、結婚しているかどうかは関係なく、男女のどちらかがパートナー以外の異性に気をひかれた時点で浮気だと定義づけている。セックスの有無は関係なく、心がパートナー以外に傾いた時点で浮気認定。しかも一方的な片思いでも浮気は成立する。非常にシンプルだが感情を問題にしている分ややこしい。
大辞泉
次に大辞泉では、異性に気をひかれセックスをしたら浮気認定だ。『配偶者、婚約者など』と言っているので結婚していてもしていなくても適応される。一番世の中に多い意見ではないだろうか。
新明解国語辞典
最後の新明解は非常に個性的だ。夫婦どちらかが、異性とセックスすることだけを浮気と定義している。面白いのが配偶者には愛情があることを前提としているが、浮気相手については愛欲、つまり性的な欲求を満たすためだけの一時的な関係だと仄めかしている。また配偶者と書かず、『妻(夫)を愛するだけでは~』とわざわざ表記しているところから浮気をするのは男性だと読者に連想させていると言える。
(編集者の主観がやたらと透けて見えるが、一体何があったのだろうか…?)
このように、各辞書においても心と肉体関係の有無は必ずしもセットで浮気と捉えられているわけではなかった。
しかしなんて各社意見がバラバラなんだ。
通りで女子会を何時間か重ねた程度では答えが出ないわけである。