「結婚後は私の姓にしたい」反対する義母との関係が悪くなりそうで不安です

結婚を考えている男女の画像
by taylor hernandez

親愛なるAM読者のみなさま、ごきげんよう。ものすごい愛です。

先日、奥歯が痛くて「虫歯かな?」と思い歯医者に行ったら、「歯を食いしばり過ぎているせいで歯が削れて神経に触っている」と言われました。
日常生活で悔しくて歯を食いしばる場面なんてないのにな~と不思議に思って夫に話すと、「毎晩寝てるとき歯ぎしりしてるよ、地獄の音がするよ」とのこと。
安眠を妨害されて地獄の夜を過ごしている夫のためにも、早急にマウスピースをつくりたい所存です。

前回の記事「いつか子供はほしいけど、いまの夫との最高に楽しい関係を変えたくない」では、いつか子供がほしいと思っていながらも、今の最高に楽しい旦那さんとの関係が変わってしまうのが不安で、その覚悟ができないという女性からの相談でした。
こちらが公開されたあと、多くの方から「自分が相談文を送ったのかと思うくらい相談者さんの気持ちがわかる」「私もかつては同じことに悩んでた、みんなが抱えている不安なのかもしれない」と共感の声が届きました。タイムリミットがあるから、そして責任が伴うからこそ生まれる悩みなのかもしれませんね。
どうか“覚悟”という言葉を大仰に掲げず、パートナーと一緒に今抱えている不安を一つひとつ確実につぶしていってほしいと思います。
相談者の方をはじめ、同じ悩みを抱えているみなさんの気持ちが少しでも軽くなるお手伝いができていたらうれしいです。

夫の改姓を義母が反対している

【相談】
改姓について悩んでいます。彼からプロポーズを受け、入籍することになりました。今後のことを話し合っていく中で、彼の名字を私の名字に変えてもらうことになりました。
理由としては、①私が珍しい名字で気に入っているから ②友人からほとんど下の名前で呼ばれないので、自分の名字にアイデンティティがあるから ③姉妹だからです。

彼は自分の名字にこだわりがないし、私の名字がかっこいいと改姓に対してとても前向きでいてくれます。ただ、彼のお母様だけが許してくれません。女性側が名字を変えるものだろう、男性側が変えると周りからの印象が悪いと涙を流しながら彼に訴えるそうです。一番は彼が私の名字になるせいで関係性が遠くなってしまうのが怖いのかもしれません。それに対して彼がひとつひとつ問題はないし、婿養子になるつもりもないことを伝えるのですが、納得してもらえません。

私は、2人で決めたことなのに反対されてしまった上に、彼が改姓しない=私が改姓した方がいいと思われている点に、自分を蔑ろにされている気持ちになり大変ショックを受けています。いつになったら許してもらえるのか先が見えない不安で、ぼーっと考えては落ち込んでしまいます。結婚後もこのような干渉があるかもしれないと思うと今から憂鬱です。でも私は折れたくないし、将来の子どものことを考えると事実婚という選択をとるのも嫌なのです。お母様の年代だと一般的考えで、別にお母様は何も悪くないと頭でわかっているのですが、考えれば考えるほど大切な人のお母様をどんどん嫌いになりそうでつらいです。私はどうしたらいいのでしょうか。(29歳)

結婚に伴う改姓の納得感

結婚に際しての改姓は、個人の考えによるところが大きいためかなり難しい問題だと思います。
あなたの彼のように「自分の名字にこだわりがないから変えてもいい」という人もいれば、あなたのように「自分の名字にアイデンティティがあるから変えたくない」という人もいます。中には「相手の名字になることで結婚したことを実感できるから変えたい」と考える人、「自分はどっちでもいいけれど親の意志を尊重して相手に変えてもらいたい」と考える人など千差万別です。

最後の意見に関していえば、結婚というのは両性の合意のみに基づいて成立するので、たとえそれが親であろうがあれこれ口を出すなんて鬱陶しいな~とは思うのですが、未だに女性側が改姓することがスタンダードだと思っている世代や地域であれば、周囲との余計な衝突や軋轢を避けるためにそれを受け入れざるを得ない人が少なくないのも事実です。

ちなみにですが、わたしは結婚で夫側の名字になりました。
わたしも夫も特に自分の名字にこだわりはなく、また双方の両親が「二人の好きにしなさい」と口を挟んでくることもありませんでした。
夫と相談して結果的にわたしが改姓したのですが、結婚することが決まったときに夫が「名字はどっちのにしようか」と聞いてくれたことは、今思い返してみてもとてもよかったな、と。だからこそ、わたしは「どっちでもいいかな」と思えたのだと思います。

もしも夫が、わたしが改姓することをさも当然だと考えているような言動をしていたら、「おい、ちょっと待ちなさいよ」と言っていたでしょう。
こだわりがないとはいえ、名字を変えることは様々な手続きが必要だったり、生活する上で不便さやしんどさが伴いますからね。
そう考えたときに、彼があなたの意志を尊重する姿勢を見せてくれたことはほんとうによかったと思います。