産後のモテたい気持ちは「好きなものを食べたい欲」に勝てなかった

ようやく産後ダイエットを始めました。お昼ご飯はしっかり食べ、晩ご飯は炭水化物を抜き、野菜中心の軽いつまみで済ませるという、ダイエットともいえないくらいのゆるいダイエットなのすが、それでもゆるゆると体重は落ち、腕回りやウエストがキツかった服が入るようになって、だいぶ嬉しい。なぜなら、そもそもダイエットをしようと思い立ったキッカケが「着たい服を着るため」だったからです。

妊娠中~産後は生活そのものが何から何まで変わり、様々な問題が押し寄せてきますが、その中にも解決しやすいものと、解決するのはなかなか難しいものがある。例えば授乳や夜泣きで、まとまって寝れないことに対しては、夫婦交代制にすることで解決することができます。しかし、パートナーが育児に参加する気がまったくなかったり、仕事が激務すぎて難しい場合は、解決が難しいほうに分類されるので「解決しやすい」と「解決するのが難しい」はその家庭によって違ってくるけれど、基本的にその役割が代替え可能であれば、パートナーに配分するなり、外注するなり、文明の利器に頼るなりという解決方法が取れる。

代替えできないものは解決が難しい

一方で代替え不可能なものは、なかなか解決が難しい。例えば妊娠中にお腹が大きくなることには抗えないし、出産も代わってもらえない。産後太りについても、自身が節制するなり、運動するなりして、努力しないと解消できない……ということは十分にわかっているにも関わらず、「ダイエットしよう」と思い立つまでなんと産後5年もかかってしまったのは、ダイエットをする強い目的がなかったからです。

食べたいものを好きに食べたいという欲望に比べると、モテたいとかよそに彼氏が欲しいとか一晩のアバンチュールでトキメキたいとかは完全に下回るし、夫に愛されつづけたいとはいっても、「お前の子どもまで産んでるんだから、多少の肉には目をつぶれ」という思いもある。また保育園で会う保護者たちの間で浮きたくないのと、産後の体型をカバーしたいのもあって、ここ数年はふわっとしたコットンシャツにパンツだとか、ゆるっとしたTシャツにロングスカートだとか、ボーダーのシャツにデニムといった、ザ・ママファッションを身に着けていたので、ダイエットしなくてはいけないという必然性もあまりなかった。