離婚をトラウマにしない。再婚に悩むなら「結婚で何を実現したいか?」考えてみよう

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こんにちは、斗比主閲子です。

前回の記事【離婚後5年未満の再婚は当たり前?多様化する日本の再婚事情】では、再婚を数字から分析してみました。今回は再婚を実際に検討する上でのよくある悩みについて考えてみます。

まずは、実際再婚を検討している方からのメールを紹介します。

「再婚が怖い」という悩み

『斗比主閲子様

再婚ネタを拝見して、私のモヤモヤをお送りしたく、キーボードを叩いている次第です。

私はアラフォー、5歳男児持ちのシンママです。離婚を機にマンションを買い、幸い仕事のご縁には恵まれ現在は外資系企業で正社員として働いています。
数年前に離婚した前夫には妊娠出産後酷い目にあったので、若干男性不審でしたが一年ほど前から、もともと友人だった男性とお付き合いをしています。

彼と付き合い始めたきっかけは、シンママとしての生活に慣れて余裕が出てきたのと、仕事がらみで既婚男性からの愛人要請みたいなものが増えて、パートナーのいないデメリットを思い出したことでしょうか。

彼は特に見た目や仕事に問題はないですし、子供もよく懐いています。
友人からの付き合いなので人柄はよく知っていますし、付き合ってからの彼の態度に感謝・尊敬の念もあります。

ただ、私の人生を振りかえってみると、どんなに私が相手を尊敬していても上手く行ったことがない(成功体験がない)ため、もし今度も上手く行かなかったら流石に精神的に耐えられる気がせず、また子供にも影響するため、何かにつけて再婚しない理由を探してしまっている日々です。

バツイチシンママに寄ってくる男性は多かれ少なかれヒーロー願望が強い所があります。例えば私が再婚すると「可哀想なシングルマザー」は消えてしまい、そこには再婚した強い女がいるだけです。
私の肩書が変わる時、(それが傍目には良いプロモーションであっても)結果として破たんしてきたような気がして再婚するのが怖いのです。

とりあえず様子見として共通の友人と一緒に飲んだり、自分の友人の飲み会に連れ出したりしているのが現状です。
子供の友達とまで仲良く遊んでくれる姿を見るとこの人と再婚したいなあと強く思うのですが、一方でそんないい人が私と再婚したばかりに苦労する姿は見たくないな…とも思うのです。

さて、経済力のあるバツイチシンママは再婚すべきなのでしょうか? しないべきなのでしょうか。してもいい条件があれば教えてください。

Kより』

結婚に期待しすぎないことは再婚でも同じ

ばくっと言えば、「前の結婚が上手くいかなかったので、次の結婚も上手くいくか分からず不安」というお悩みかと思います。再婚ならではのお悩み。

私個人としてはこのお悩みを拝見して、再婚をする理由をあまり感じられませんでした。「再婚が当たり前になっているという話を書いていたのに、なぜ再婚に賛成しないの!?」と思われそうですね。

私は再婚のハードルは下がったほうがいいと思っていますが、初婚と同じで再婚も、結婚である以上、目的が何なのかは明確であったほうがいいとも考えています。
結婚はあくまで社会制度に過ぎないのに、過剰に期待すると結婚後に期待とのギャップで苦しむことになるからです。

例えば「結婚したら相手が良い方に変わってくれる」と期待したりとかですね。他にも「結婚したら相手が悪く変わってしまった」もそう。
変わるか変わらないかは相手と自分の問題であり、結婚は問題の直接的な原因にはなりえません。

このお悩みを送られたKさんは、前回の結婚で苦しんだという経験もあることから、なおさら結婚に対して何かイメージがありそうです。
あまり必要以上のことを期待しないなら結婚したらいいし、現実問題として法律婚するほどでもないということなら、同居、事実婚などから徐々にスタートするというのもありだと思います。