相手の言動を決めつけず、ていねいに気持ちを説明しよう
「彼との温度差を埋めるにはどうしたらいいか、自分にできることは何なのか」という質問には、繰り返すようですが、埋めるも何もそもそも価値観の違いを温度差と捉えないほうがいいと思います。
愛情表現の仕方、恋人との付き合い方、恋人がいるうえでの友人との関係性は人それぞれ違いますからね。
以前の相談でも、「価値観が同じ人はいない、価値観の違いが生じたときにお互いに歩み寄ろうとする価値観を共通して持っていることが大事」というお話しをさせていただきました。
とはいえ、たびたび価値観の違いが露呈したり、あまりにもかけ離れていたりすると、なかなかしんどいんですよね。
価値観がかけ離れているからといって「はい、そうですか」とは簡単に受け入れられないのが「好き」という気持ちなのでしょう。
あなたにできることは、彼が言っていたように「不満は溜め込まずに都度伝える」ことだと思います。
1年も我慢し続けるのは、さすがによくない。
言われた側は「これまで何も言ってこなかったのに? 今さら過ぎるのでは……?」と戸惑ってしまうのではないでしょうか。
伝えるときも、「あなたのそういうところが嫌!」「どうしてわかってくれないの!」と強い言葉を遣うのではなく、「こういうことをされると悲しい」「わたしはこうしてほしい」といった風に伝えることをおすすめします。
また、ヤキモチを妬くこと自体は仕方がないと思います。
ある程度コントロールはできたとしても、全くゼロにするのは難しいでしょう。
ただ、あなたが彼と付き合うより先に出来上がっていた人間関係に、自分の要望を通すために介入をしていいのかというと、それはきっと違うはず。
たとえば彼の交友関係が原因で危険が及んでいる、といった特段の事情があれば別ですけどね。
だから、ヤキモチを妬いてしまうこと自体は伝えていいと思います。
自分の気持ちを伝えるのは大事ですし、それも彼が望んでいることですから。
その伝え方として、あなたの中でどこまで許容できるかのラインを明確にしておいてはいかがでしょうか。
「一度自分もその集まりに参加させてもらう」「日帰りでの遊びはOKだけれど泊まりはNG」「事前に予定を教えてくれたら大丈夫」「自分と電話をしているときは友達とゲームをしない」など、あなたが安心できる要素を見つけておけば、彼もあなたの心情を汲み取ってくれると思います。
そして、真面目な話に彼が寝てしまったことについて。
「真面目な話をしているのに寝るなんて!」という気持ちはよくわかります。
でもね、あなたが真面目な話をしているかどうか、表情や声のトーンだけでは伝わらない場合もある、ということは忘れてはいけません。その他にも、彼の体調が悪かったり疲れていたりなどの事情だってあるかもしれませんからね。
わたしは夫に真面目な話をするとき、「今から真面目な話をするからとりあえず黙って最後まで聞いてほしい」「今日疲れてない? 元気なら大事な話をしたいんだけどいいかな?」などの前置きをしたうえで伝えるようにしているのですが、これをするだけで驚くほど足並みが揃うなと実感しているので、ぜひ試していただけたらと思います。
あなたが感じた悲しみはとてもよく理解できますが、そこで早々に結論づけてしまうのはもったいないですからね。
自分の中の許容できるライン、そしてどうして欲しいかの具体案を明確にしたうえで、言葉の選び方や導入の仕方に気をつけて、一度彼と話し合ってみてはいかがでしょうか。
Text/ものすごい愛
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