イギリス人彼女の「置き去りセックス」が忘れられない。あれはなんだったんだ/中川淳一郎

「日本女性ってセックス上手だったんだな」「日本女性ってセックスのときもすごい配慮していたんだな」と気づいたきっかけを述べる。私、ニノミヤ(男)は色々セックスをしてきたが、大学時代に約1年半付き合ったイギリス人の白人女性・エイミーとのセックスがあれから20年以上経っても「どういうこっちゃ……」としか思えないのだ。

彼女と初めて会ったのは、彼女が住んでいた大学の寮の1階だった。エイミーはその留学生向け寮に住んでいた。1階はコミュニケーションスペースのようになっていて、そこにあったソファーで僕は飲み会が終わった後に寝てしまったのだ。

散々飲んだ挙句、「どこで体を横にできるかな……」と思ったところ気付いたのが、留学生用の寮の1階のソファーだったのだ。そこにエイミーはやってきてこう言った。これは英語である。

「あのぉ、このまま酔っ払って寝ると危ないですからちゃんと家に帰った方がいいですよ」

もちろんその通りである。僕は彼女に対して「ありがとうございます」と言った。そしてこの場で「じゃあ、木曜日の19時にここでまた会いましょう」という約束を取り付けた。

イギリス人の美人とこうして知り合いになれたというのは、僕にとっては本当に嬉しいことだった。見事なナンパ師である。

約束通り、彼女と会い…

そして木曜日、彼女と寮の1階で会い、バーへ行き、2人で食事をした。エイミーは「私はブロンドに見えるけど本当は染めているの。実際の髪の毛は茶色よ」と言った。なるほど。白人女性のブロンドは案外染めている人が多いのか! ということを初めて知った。

そうして酒を飲んだ後、エイミーは「私の部屋に来ない?」と言った。留学生向けの寮には、台湾人や中国人の知り合いはいるが、本当に行ってもいいのだろうか……。若干逡巡したものの、美人過ぎるエイミーのこのお誘いには「行くよ! ビール買っていこう!」と言うしかなかった。そして我々はコンビニでビールを買い、彼女の部屋へ。

最初は日本生活の不安などを話していたのだが、途中からは「ねぇねぇ、ニノミヤさん、私たち付き合わない?」みたいな話になってきた。僕としても、本当に美人なイギリス女性と付き合えるのは嬉しいので、「ぜひぜひ!」などと言った。

そして、彼女はLet’s do it nowと言い、セックスをすることになった。だが、なぜかアソコを舐めさせてくれないし、僕にフェラチオをしてもくれない。一体何なのか? そのうえで、騎乗位になり、腰をグルングルン動かし、「アァァァーーーーン」と絶叫し、そして腰をさらに動かす。

突然の暴れん坊将軍ぶりである。彼女は完全に自分一人の世界に入り、僕がまったくイッてない中、「イッちゃった」と言った。

その後、僕は色々な女性とセックスをすることになるのだが、エイミーのように、突然自分一人の世界に入り、こちらを置き去りにするセックスは彼女だけだった。

彼女とはこの数ヶ月後、夏休みに日本中を一緒に旅行した。広島市の国民宿舎では、一緒に過ごした人々が去った後、食堂で突然セックスをしてしまった。このときも彼女は自分一人でイッてしまい、またもや困惑した。