近藤さんから提案が…
そこでようやくプラハ市内の観光へ。旧市街地の広場からコレル橋を通ってプラハ城へ。その後はテレビ塔に行ったり郊外のショッピングモールで映画を見るなどして、夕食を食べてからホテルへ。この晩は3回ヤッたのだが、彼女がこう聞いてきた。
「コンドーム何個持ってきたの?」
「24個ですよ」
すると彼女は目を輝かせながらこう言ってきた。
「ねぇねぇ、今回さ、それ全部使うまでヤろうよ!」
この段階で8個使っていたがすでに旅程の半分が終わろうとしている。果たしてあと16回もできるのだろうか……。翌日はフルで1日使える最後の日だったため、特に観光をせず、食事を除き一日中部屋でセックスをすることにした。
セックスをしては仮眠を取り、というのを朝から晩まで続け、結局9回ヤッた。最後の方はさすがに精液がほぼ出てこない状態だ。イクのだが、精液が出ず、快感の量は減っていた。やはり、精液が出ている状態が気持ちいいのである。
この最後の晩も泥のように寝て、翌朝は7時に起きた。チェックアウトまであと4時間である。残りのコンドームは7個。どう考えても4時間で7回はできない。近藤さんは「とにかくギリギリまでヤり続けよう。ニノミヤさん、頑張って!」と言った。我々は朝からビールを飲みながらセックスを続け、結局4回ヤったところでタイムアップ。21個の使用となった。
「全部使いきれなかったね~。今度私たちが会うときまでそれを使っちゃダメよ! 同じの持ってくるのよ!」
そう近藤さんは言い、僕に浮気をしないよう釘を刺すのである。こちらとしては「おいおい、自分は浮気をしておいて何を言うのだ!」とも思うのだが、天真爛漫なこの人の言うことはちゃんと従おうと思った。
というわけで、その後日本に戻って別の女性とエロをする機会があるときは新しいコンドームを買い、3個だけ残ったコンドームのパッケージを見る度に若干の罪悪感を覚える日々が開始したのだった。
Text/中川淳一郎
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