オフ会で出会った36歳のマミさんとワンナイトをした結果…/中川淳一郎

2000年代中盤「オフ会」が流行っていた。当時は「ID」という言い方ではなく「ハンドルネーム」と呼ばれていた。僕はとあるグルメブログのコメント欄によく登場する常連で「通りすがり」ではなかった。

そのブログの管理人を招いたオフ会をすることになった。元々想定はしていたのだが、やってきた8人の内男性は7人で女性は1人だけだった。オフ会では自己紹介をするものだが、「えぇ~、私、『へなちょんぱ』こと高橋と申します。今日は皆さんとお会いするのを楽しみにしていました!」などと言い、宴席では拍手が起きる。

唯一の女性は「塩胡椒」というハンドルネームだったが、本名はマミさんだとのこと。オフ会というものは、ネットで見たものについて、皆で感想を言い合って「ガハハハ!」「オレもそう思っていた!」などと「共感ネタ」の宝庫のため、楽しくなりがちである。

一方、オフ会に参加したとはいっても一切素性を明かさない人やずっとサングラスをかけたままで帽子をかぶっている人もいる空間だ。それはそれで楽しい時間で、まぁ、若干「距離は遠いな……」といった状況でオフ会は終わった。

自身の身元を明かしたくない人は除いて名刺交換もして、「塩胡椒」ことマミさんとは名刺交換ができた。彼女は実家暮らしで時々近所のコンビニでバイトをしていると言っていた。

こうした「男7:女1」といった場所になると、唯一の女性は猛烈にモテることとなる。彼女は身長152cmほどの小柄で茶髪の36歳だと言った。目がぱっちりとしていて年上、というのは32歳の僕にとってはけっこう好みの人物だった。

オフ会で紅一点だったマミさん

とりあえず、いただいた名刺に書かれたメールアドレスに「昨日はありがとうございました。お会いできてよかったです」とメールを書いた。するとすぐに返事が来て、「今回、色々な人とお会いできて楽しかったですが、ニノミヤさんと会えて本当によかったです」という返事が来た。

他の男性陣は、素性を明かさなかったほか、全員がかなりのオッサンだった。僕だけが30代前半という状態だったのだ。そうしたこともあったのか、マミさんは「ニノミヤさん、また今度飲みませんか?」とメールの最後に書いてきた。

僕としても、恋人もいない状態で女性からの誘いを受けるのは嬉しいので「いつでも!」と返事をした。彼女は千葉県の房総半島の方に住んでいて、東京に来るのはかなり難儀である。ただ、新宿の店を予約してくれた。

その約束の当日、彼女は前回のオフ会を振り返ったうえで、こう言った。

「この前、オフ会に来る女は私だけだと思ったけど、やっぱそうでしたね(苦笑)。さらに、オッサンばっかだと思ってたけど、私より若いのはニノミヤさんだけでしたね(苦笑)」

こうした事情もあり、多分マミさんは僕をサシ飲みに誘ってくれたのだと思う。彼女は当日のオフ会に来た男から受けたセクハラを散々僕に愚痴り、「あなたは私にセクハラを一切しなかったの。だからもう一度会いたいと思った。他の人とは一切オフ会では会いたくない!」と強い口調で言った。

こう言われると悪い気はしない。というか、嬉しい。かくして我々は新宿で会った。僕としても彼女は好みのタイプだったので、楽しく時間を過ごした。途中、房総に帰る時間があるので今電車に乗った方がいいのでは? と21時台に言った。すると彼女は「全然だいじょーぶ!」」と言った。

それを信じてもうしばらく一緒に飲んだのだが、彼女は「あっ、もう今日は家に帰れない、ねぇ、ニノミヤさん、今日、泊めてくれない?」と言ってきた。

もちろん構わない。というか嬉しい。我が家に女性が来るなんてことは嬉しい以外のなにものでもない。というわけで、僕は彼女に「もしウチで良ければ!」と新宿からJR中央線で近い荻窪の家に来てもらうよう伝えた。

そして、我が家に来たところで互いに風呂に入り、いざ、寝ることに。僕はワンルームマンションに住んでいたため、特に寝床は他にない。結果的に同じベッドに寝てこの晩は互いの性器を舐め合い、4発の射精をするような状況になった。実に楽しいエロ時間だった。

翌朝、彼女が帰るときは「オフ会関係の人には私たちの関係を言わないでね」と言われたが、言うわけはねぇ!

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