妹尾ユウカさんの回答

アイメイクにこだわり、断じてマスクを外さないこと。というのは嘘で、私の周りの女たちを参考にマジレスをすると整形一択ですね。仕事へ行ってもマスクを外さないことが当たり前となった時代なので、今のうちに周囲の女たちは鼻や輪郭、口元の整形や修正に勤しんでいます。ダウンタイムを理由に休暇を取る必要もないですからね。いつか元の生活様式に戻ったときにもきちんとモテることができるでしょう。

あるいは加工アプリで死ぬほど盛れた写真を撮影して、マッチングアプリでひたすらチヤホヤされるのもありなのでは? コロナ禍を理由にして、実際には会わないという逃げの選択もできますし。ソーシャルディスタンスを守ったオンライン上での疑似モテ体験はあなたの承認欲求を満たし、自信をくれるかもしれませんよ。まあ、私ならサクッと整形しますけどね。

Text/妹尾ユウカ

チェコ好き(和田真里奈)さんの回答

「新しい生活様式」「テレワーク」「外出自粛」「三密回避」……ウィズコロナの時代は私のような30代の陰キャには易しいことばかりだけど、恋愛したい遊びたい盛りの20代の若者にとっては、つくづく嫌な世の中だよなと思う。終電間際に渋谷の街をうかうか歩くこともできないのでは、不健全なことがまったくできない! 

そんなやりづらい世の中で、ぶっちぎりでモテる方法は……在宅勤務のPCの画面越し、Zoom飲み会の画面越し、とにかく人の顔を「画面」で見る機会が格段に増えたこの時代に、「映え」を意識すること。YouTuberが使うようなリングライトを購入してみるのも、平時の世の中の飲み会代を思えば決して高くはない。私の場合でいうと、画面に映る自分の顔を見て「私って……なんか眉の形がヘン!」と気づき、眉の描き方を一から勉強し直してみたりした。あと、同僚の顔がいつもツヤツヤなのに影響されて、ハイライトの入れ方を研究してみたり。

鏡で見るのと違って、画面越しの自分って人と喋って表情が動くから、実はメイク研究の場としてとても優れているのではないか。女同士でお気に入りのアイシャドウを見せ合いながらYouTuberごっこをするのも新鮮だ。

「映え」を意識することは、別に詐欺ではない。自分のメイクや表情を研究し、画面越しの相手の心を射止めよう。メイク研究、楽しいぞ!

Text/チェコ好き(和田真里奈)

長井短さんの回答

一緒にご飯を食べに行くのは難しいけど、同じ店で別々に食べるなら問題ない。ここに焦点を置きます。

「明日12時から駅前の定食屋でランチしよう。知り合いだってバレたら負けね」こんな風に、気になる相手を誘うのです。別々の席に座り、黙々とランチを食べる。時々視線がぶつかる。他のお客さんにバレないように気をつけながらのアイコンタクトはほぼスパイ。わざと同じタイミングでレジに行き、他人として言葉を交わす。本当は仲良しなのに。慣れてきたら「より多くウインクできた方が勝ちね」などの応用もできます。

ウインクなんて普段しないですから自動でドキドキしますね。私とあなたが、私とあなたとしてではなく時間を共にすること。それは二人だけの秘密を持つこととほとんど同義で、とてもロマンチックじゃない? こんなこと普通はスパイじゃないとできません。

人は皆、幼い頃スパイに憧れた経験があるそうです(短調べ)。ですから基本的にみんな、このスパイごっこに乗ってくるでしょう。あとはあなたのスパイ演技次第。普段と違う一面を見せて、相手の脳を揺さぶりましょう。くれぐれも、ボディスーツは着ないでね。そういうことじゃないから。

Text/長井短

中川淳一郎さんの回答

「新しい生活様式」って言葉の意味を考えると要するに「人と会わない生活」と解釈できるでしょう。会わないでどうやってモテるんだよ! という話になりますし、私は正直若い人々が貴重な1年を無駄にしたな、と思っています。何しろ人と会うことを制限される若い時代、なんてものは私だったら耐えられない! その間にどんだけエロができたというのだ!

しかし、そんな中にも一つヒントがありました。それは「人恋しい気持ちにふと入り込む」ということです。

私は現在佐賀県唐津市在住ですが、先日東京に出張したんですよ。それに伴って打ち合わせがあったのですが、場所が分からない。ガラケーなんです……。

地図検索なんてできない。そんな中、「スマホに電話をかけつつも、目の前のPCで検索してくれそうな女性」に電話をしたところ「私のこと覚えていてくれたんですね! 私を頼ってくれて嬉しかったです!」と妙に喜んでもらえました。

今は「人恋しい」時期です。とにかくモテたかったら「電話をしろ!」。これです。「電話をするヤツは人の時間を奪うバカ」という時代、これがモテのイージー手段です。

Text/中川淳一郎

narumiさんの回答

これまでの生活様式とこれからの生活様式、はっきりと違うのは「人に会わない」ということです。今後は人に会わない段階で、モテるかモテないかが決まってしまうわけです。会ってさえしまえば男性なんてまあ見た目とか仕草とかで簡単に何とかなるものなのですが、会わないとなると難しい。

でも我々は教科書で学んできたはずです。昔の恋愛がどのようなものだったかーー。おそらくこれから数年かけて、恋愛は平安時代にまで戻ります。新しい生活様式ではビデオ通話とマスク越しに「垣間見る」ことしかできないので外見は捨て置いていいでしょう。

大事なのは和歌の交換です。

これはツイッターのことですね。相手のツイートには縁語、掛詞、風情のある比喩など、さまざまな修辞法を凝らしてリプライしたいものです。たまには引用RTで本歌取りをするのもいいでしょう。縦読みというものも昔からありました。かつては折り句と呼ばれ、「かきつばた」などが有名です。

ただしこれらの技法も行き過ぎると、もののあわれどころか、ただのおもしろツイッタラーとして消費されてしまうのでほどほどに。個人的には一歩進んでニュースレターなるものをはじめるのもいとをかし、と思います。

気になる方はPCのブラウザでツイッターを開く→左のメニューの「もっと見る」→上から3番目にある「ニュースレター(新機能)」をクリック!

Text/narumi