顔がシコい男と別れました。女友達と行ったラブホテルの話/妹尾ユウカ

先日、ここ最近めちゃくちゃハマっていた男に振られたんです。振られたというか、私と2人で京都旅行に行った翌週に東京にいる感を装って、別の女と男女2:2で沖縄旅行に行ってたんです。「さすがに旅好きすぎだろ」と思い、それ以降、そいつのことは陰で“じゃらん”って呼んでるんですけど、そんなことはさておき、その一件が当時の私としては結構ショックだったんですよ。なので、とりあえずDISH//の『猫』とか聴いて、頼りない僕は寝転んでいたわけなんです。

ちなみにその彼のお仕事はアーティストでして、出会いは友人の誘いで彼のライブを初めて拝見して、楽屋挨拶にお邪魔したことがきっかけでした。あまりに顔がシコすぎたので紹介してくれた友人に「あの人可愛い! あの人とヤりたい!」と懇願したのがすべての始まり。そのライブ後の打ち上げに女友達4人を集めて参戦し、よきところで「もう抜けない?」と私が彼を誘い出し、「私たちホテルに行きます! ありがとうございました!」と宣言をして、ベロベロで店を出たのがすべての間違いの始まり。

しかし、私はセックスを1回させていただくとどうせ相手に興味がなくなるので、相手の連絡先も聞かず、一切こちらの素性も明かさず、そこらへんのラウンジ嬢かなんかだと思われたままで朝を迎えたわけなんですけど、別れ際に相手が「てか連絡先聞いてなかったね!」と言ってきたので、連絡先を交換してしまってたのが本格的なオワリの始まり……。

彼ね、本当にシコい顔だったんですよ。しかもね、人懐っこいトーンの博多弁で男らしさと愛らしさが混在した憎らしいことばかり言う男でね……AIR GROUP(大手ホストグループ)に今すぐにでも在籍すれば、1ヶ月で1000万プレイヤーになれますよ。だって、私が1000万使いますもん。

そんなバカみたいな話はさておき、なんだかんだのてんやわんやで彼とうまくはいきませんでした。表面的な優しさゆえに嘘ばっかりつく男だったんです。本当に男は嘘ばっかり!

女友達が開いてくれた「傷心会」

そんなある日、私の恋愛事情をよく知る女友達から「とりあえず傷心会しようか」という一通のLINEが届きました。”傷心会”という言葉の意味はよく分かりませんが、ようするに「傷心している妹尾を慰めてやるよ!」というニュアンスだけは感じ取れたので、とりあえず六本木へ向かい、2人でしこたま飲んだわけです。私が白子ポン酢を貪るたびに「精子不足か?」と茶化されながらも、それなりにハッピーな女の時間を過ごしていたわけなんですけども、途中で女友達が急に「ホテル行くぞ!」と言いだしたんです。

この女友達とはサザンオールスターズの『LOVE AFFAIR~秘密のデート』という曲がお互いに好きすぎて、2人で横浜のニューグランドホテルに泊まり、この曲の歌詞に出てくる大黒埠頭へ行ったり、シーガーディアンというバーで飲んだりしたことがあったので、私はまたそのノリだと思い、即決で話にノったんです。(ちなみにこの横浜旅は最終的に野毛で潰れて、気が付いたらたまたま居合わせた大物Vシネ監督に二人しておっぱいを見せ合っていました。最後はかろうじてエッグスシングスの朝食にたどり着けましたが、二日酔いすぎてV8の野菜ジュースしか飲めませんでした。いい思い出です。)

お得意の余談はさておき、そんな最高の女友達とタクシーに乗って辿り着いた先は、なんと新宿にあるラブホテルでした。しかし、菅総理ですらご存知の通り、私はノンケ中のノンケなので「アンタのことは大好きだけど抱けないよ! 昔に女3人男1人の4Pをしたときにクンニしたのがトラウマなんよ! 磯丸水産の匂いがしたんよ!」と必死に訴えかけました。すると、「クンニなんてしなくていいよ。いや、むしろしないで」と笑われたので「じゃあ、なにしに女2人でラブホ来たんすかぁ?」と正論を投じてみたところ、あっけらかんとした声で「出張ホスト呼んだーもう来るよー」と言われました。なるほど。

お察しの通り、彼女は私と同等、あるいはもう1段階様子のおかしい人間なので、失恋した私を慰めるという名目でホテルに見知らぬ男をご丁寧に呼んでくださったのです。しかし、彼女とは長い付き合いなので、本当はただ自分が男を買いたかっただけなのはお見通しです。だって、宣材写真がDA PUMPのISSAみたいな男をちゃっかり指名していましたからね。どう考えても私の好みじゃないですし、ISSAは彼女のドタイプですからね。『if…』口ずさんでる場合じゃねーぞ。ふざけんなよって話です。