どういうときに人は「おばさん」だと思うのか

これを自覚した途端、自分は大人になっちゃったんだなあと気付いたのだった。
じゃあ、どういうときに「この人はおばさんだ」って人は思うんだろう?
自分なりに考えてみました。

1. 化粧がいつまでたってもハタチの頃のまま

これはどこかで聞いたことがある話だった。
例えば、眉毛の書き方だったりアイラインの引き方だったり、アイシャドウの塗り方、チークの塗り方、口紅の色……。

人は年老いていくとまぶたの脂肪が減ってくぼんでいくし、目の周りはシワができやすい。肌の悩みに加えてシワの悩みが出てくるものだと思う。そんなとき、本当はその悩みに対してきちんとメイクでカバーして自分の顔を活かさなくちゃいけないのに、自分のメイク技術が若い頃のままでアップデートされていないがゆえに、こういうことが起きてしまう。

2. 若い頃に追っていた流行のままのセンスになっている

化粧がまさにそれです。細くてつり上がった眉は昔一時期確かに流行っていたし、それを今のティーンがやっても「流行は一周回るんだね」と思われるだけだけど、少し年齢が行っちゃった人がそれをやると「時でも止まってんのかよ」となってしまう。

しかし自分に何が似合っているかよく心得ている人は、どんなジャンルの服でもいつまでたっても似合う。
こないだも品川駅でとんでもなく美しいおばあさまがいた。髪は不思議な綺麗な色でオールバックお団子結び。肌は透き通るような白さ、それでいて血色が良く、シワがとても魅力的に感じた。さらに足元はごついブーツで超ロック。とにかく、輝いていて思わず見惚れるくらいの美しさだった。何者だったんだろう……。

oyumiイラスト

素敵なおばさんになる準備をしよう

それから、おじさんおばさんの言葉遣いや喋り方というのもある。
でも変にあがいて若者と同じ目線で話そうとしない方がいいようにも思う。加齢とともに人は声も変わるからだ。

あと、若者と同じ目線になる必要はないと思う。自分は他のおじさんおばさんみたいな、めんどくさい中年にならないように、若者の気持ちを忘れずに彼らに共感できるように……とか言ってる人が最終的には尊敬されたがり頼られたがりのめんどくさい中年になるのがオチなんです。
別にあからさまにおばさんみたいな言動しちゃっても、気にしないでね、それでいいと思うのです。

アラサーになったら自分のことをおばんおじんと思っといていいなって考えるようになった。だってどうせ近いうちにマジでなっちゃうし。
でもそれは悪いことだろうか?
魅力的な大人になるための準備期間だと思えば、今のうちに健康的な髪の毛にするためのケアに励んだり肌の保湿を怠らないようにしたり、筋肉をつけておいたり、声も老けないようにYouTubeでいろんな簡単ボイトレ動画を見て朝1分だけ実践してみたり、ハンドクリームは欠かさないようにしたり。そういう努力も楽しめるんじゃないのかなと思う。
やったらやっただけ結果が出ることほど生きてて楽しい瞬間もなかなか無い。

40超えたときに綺麗でいられるように、おばさんになる準備を始めよう。

ちなみに最近、最終的に八千草薫のようなおばあちゃんになれるならまだ希望はあるよなあ、なんてことも考えたりしています。 知らない方はぜひググってみてください。めちゃくちゃ可愛いです。

Text/oyumi
記事初出:2019.10.18