私たちはいつ「おばさん」になるんだろう?石田ゆり子への道

この間、渋谷のとあるカフェで隣の女性4人組が、
「20代の頃は『30代』ってもっと……って思ってたけど、あの頃思っていたよりも違うよね〜」
といったことをわちゃわちゃ話していたのをなんとなく聞いていたoyumiです。本日もよろしくお願いいたします。

私がハタチくらいの頃に仲良くしていただいていたアラサーの女性たちは、ハタチの私から見ると立派な大人だった。それから、今時の大人ってなんだかすごい若いんだなと思った。それは今も変わっていない。

菅野美穂はまだまだ余裕でお姉さん。石田ゆり子や森高千里は50手前のでやっとオバさんに見えるようになったと感じる。それでもまだまだ若い。若く見える。
ところがここでふと疑問が湧いたのだ。

「私たちはいつおばさん(おじさん)になるんだろう」

oyumiイラスト

男もそうだけど女はある日突然おばさんになっておばあちゃんになるわけじゃない
そういうことに、冒頭で書いたあの4人組をみて気付いたのだった。
彼女たちは、多分実感がないまま30を迎えて、「若い頃に思い描いていたよりもなんだか意外と若いもんなんだな」ということを言っていたのだと思う。

確かに自分も、19~20の頃に仲良かったアラサーの友達の年齢に追いついた今、「あれ、意外とこんなもん? 何も変わってないよ自分?」と不思議な感じになっている。 まだまだ全然若いなあ、と心から思っている。

昔は「アラサー=おじさん、おばさん」だった?

『めぞん一刻』という古い漫画がある。
美人な未亡人として描かれているヒロイン、音無響子は24~26歳で、彼女は住民の一ノ瀬さんという専業主婦に「あんた結婚適齢期だよ」と言われている。
この発言から見るに、ちょっと前の昭和時代では「アラサー」はおばさんのことだったんじゃないんだろうか? アラサーという言葉が生まれたのはつい最近のことで、それまでは年増と呼ばれていた気がする。

私のような26~30歳すぎくらいというのは、おじさんだとかおばさんだとか呼ばれることに対してヒステリックになる年代だと思う。
例えば20代後半の女教師が生徒からおばさん呼ばわりされると「おばさんじゃない、お姉さん!」と怒っていたし、私が17歳のときに26~27歳くらいのサラリーマンとmixiで知り合って何も考えずに「オッサン」と呼んだら処女なのに「黙れクソビッチが」と罵られたこともあった。

でも、自分がアラサーになった今、数年前までは大学生を見ても「そんなに(自分と)変わんないよなあ」と思っていたのが、あるときから急に別の生き物に見えるようになった
彼らには共感されないし、自分も彼らに共感しない。
何を話したらいいのかもわからない。テンションも違う。