初めてのサシ飲みを盛り上げる会話例
サシ飲みでは以下のような展開をするべきです。あなたは田中さん、彼は森山さん、とでもしておきましょうか。いや、正直、打ち解けるには他人行儀な入り方をするのは仕方がないことだと思いますよ。そこを超えて、ようやく2回目以降のサシ飲みに至り、エロ→交際(本当は逆の方がいいからな!)、という流れに至ることができるのです。
実際、初サシ飲みのときの会話なんて、傍から見ていたらくだらないものなんですが、まずはこんな感じでもOKでしょう。噛み合わない状態から少しずつ噛み合っていく様を再現してみます。舞台はそこそこ評判の焼き鳥屋です。
森山(男):田中さん、何食べたいですか?
田中(女):私何でも好きなんで大丈夫ですよ~!
森山:(何が好きかぐらい言ってくれよ~ しょうがねぇなぁ……)じゃあ、ここ、ハツモトのタレとレバーの塩をゴマ油で食べるのがうまいですよ。あとはネギのヌタなんかから始めてもいいですか?
田中:(あっ、全部好き!)いいですねぇ!
森山:(あぁ、良かった。第一関門クリアかぁ)じゃあまずはこれから頼みますね。
ここで「かんぱーい」となるのですが、森山からすれば、果たしてオレは田中さんにいい時間を提供できるだろうか……、ということにしか頭がないわけです。となれば、とにかく「流行っていそうな話題を振る」という技を繰り出すしかない。
森山:ラグビーW杯見ました?
田中:全然見てないです。
これじゃダメなんですよ。「見てないですけど盛り上がっていましたね! なんか外国から来た人がキリンの『氷結』を飲みながら道で大騒ぎしているのは見ました」ぐらいのどうでもいいけど少し関係ある話をする。
すると森山は「なんで外国人って『氷結』があんなに好きなんですかね?」みたいな話になり、「海外では酒を外で飲むのがタブーらしくて、よくアメリカの映画でも缶ビールを紙袋に入れて飲んだりしてるじゃないですか。だから、外でカジュアルに飲める缶チューハイがちょうどいいんじゃないですかね」「と考えると、我々日本は酒飲み天国ですね」「そうですね! 今だってこうやって飲んでますし」「ガハハハハ!」と続くわけです。
連想ゲームをする感覚で会話をする
「打てば響く」ではないですが、気心知れる前の初対面の会話というものは、基本的にはプロレスの精神をもって連想ゲームをする感覚でいた方がいいです。上記にしても「ラグビー」からいきなり「氷結」にもっていった田中さんの手腕が立派だといえましょう。
あとは「嫌いなもの」「むかつくこと」を語り合うと途端に距離が縮まります。「オレさ、ハロウィン嫌いなんですよ」「わかるー! 私も『今日だけは無礼講だ』みたいな雰囲気が嫌いです」「そうそう、職場の忘年会もオレ、そんな理由で嫌いです!」となり、一気に二人の距離が縮まってきます。
これらを意識するだけで、とりあえず、相手の男は楽しい気持ちを抱くことでしょう。その先があるかどうかはあなた次第。主導権は女性にあります。
あと、初めて会ったときにとりあえず、我慢していただきたいのが「スマホをいじる」です。男はとにかく「彼女は楽しんでくれているかな」ということばかり初デートの時は考えています。スマホをいじる行為は「つまんねぇ、こいつ」と思わせる行為に他ならない。
のっぴきならない仕事のメールが入った、などであれば、正直にその旨を伝えるべきです。もしもそうではないのなら、スマホはいじらないに越したことはない。逆に彼がいじったのであれば、そいつはさっさと捨てていいです。LINEブロックでOKです。
Text/中川淳一郎
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