私と「めちゃくちゃ相性のいい男」ってどこにいるの!?/中川淳一郎

相性のいい二人の画像 Colin Maynard

今回のテーマ:自分とめちゃくちゃ相性の良い男を探したい
相性を知るために初対面で聞くべきことや、そもそも出会いの場はどこに行けばいいかなどが知りたいです!

趣味が合う男とは相性がいいのか?

かつて、男女の出会いの場として盛んに行なわれていた「お見合い」ですが、漫画などで描かれる会話のきっかけは「ご趣味は?」でした。趣味が合えば人間関係がうまくいく、という話でしょうが、実際にそうかと言えば多分違います。いや、違うとは言わないものの、相性を確かめるのに趣味というものは絶妙に異なるんですよ。

「趣味は映画鑑賞です」と言ったとしても、恋愛映画が好きなのか、とにかく巨大なものが出る映画(ゴジラとか)が好きなのか、ホラー映画が好きなのか、ここでまた趣味は分かれてしまいます。また、熱意も異なるので付き合った後に「まさか毎日1本必ず映画を観るほど好きだとは知らなかった……。1ヶ月5万4000円も映画に使うとは!」なんてことを思ってしまうかもしれません。

となると、相性の良い男を知るには、「嫌いなこと・耐えられないこと」を聞いた方がいいです。嫌いなものが同じだと、身内になれます。あと、人間の会話というものは、何かをホメるのも盛り上がりますが、むしろ嫌いなモノに対する悪口を言う方が盛り上がります。

具体的に「嫌いなもの」が何かを挙げましょう。スイマセン、男としての私の視点になってしまいますが、私の相性の良い女性も同じように考えているので性差はここでは気にしないでください。

「行列が嫌い」「セレブ風スーパーが嫌い」

私は「行列」が大嫌いです。電話会社のキャンペーンで牛丼が1杯無料になるから、と行列ができている様を見ると「よくやるなぁ……」と思いますし、休日に人気のテーマパークに行く神経も分かりません。タピオカミルクティーのために並ぶのも意味が分かりません。行列の別形態である「渋滞」も嫌いですから、3連休やお盆に車でどこかに行くこともありません。

もしも行列が好き(厭わない)な女性と付き合った場合、こんなことを言われてしまうかもしれません。

「来週さぁ、〇〇百貨店の福袋が出るからさ、一緒に行こうよ。5,000円だけど、中身は2万円ぐらいのものが入ってるみたいだよ! 開店は10時だけど、5時ぐらいに行けば先頭近くで店に入れて絶対買えるよ!」

いや、そんな朝早く起きたくないし、人々のギラギラした欲望が充満する空間にいたくもないし、2万円の価値があるというけど、その中で本当に我々の生活に必要なものがどれだけあるかもわからないじゃん。めんどくさいよ。むしろ、行列などしないであなたの欲しいもの買うからそれで許してくれない?

なんてことを思ってしまう。

「嫌いなもの」についてだが、これは「バラエティ番組のガヤガヤした雰囲気が嫌い」やら「東京の〇〇エリアは嫌い」「セレブ風スーパーが嫌い」などなんでもいい。とにかく自分が嫌いなものを相手も嫌いだと価値観はかなり合う。まずはそれを確認すべきなのです。

金銭感覚と「耐えられるもの」の価値観も重要

あと、長く一緒に過ごすにあたって重要なのは金銭感覚が似ていることと「耐えられるもの」が同じことです。ケチはケチ同士過ごすと「おっ、ブリの刺身が30%引きになってる、今日は手巻き寿司にしよう!」「いいね!」みたいになって快適ですし、家が汚れていても気にならない者同士であればそれも快適です。キレイ好きな妻と汚くても構わない夫がいた場合、こんな会話になります。

妻:なんで読んだ新聞を床に置きっぱなしにするの! チラシまでその辺にまきちらかして! もう、捨てるこっちの身にもなってよ!

夫:そんなもん、後でやりゃいいじゃん。

妻:もぉ~、あなたは家に帰って来たら靴下も脱ぎっぱなしだし、洗濯機に行くの、私の余計な仕事なのよ。

夫:そのくらいで「仕事」とか言わないでくれよ。お前も脱ぎっぱなしでいいよ。

妻:何言ってるの! 私は少しでも汚れているのがイヤなの。生理的にイヤなの。

夫:はーい、気をつけます(チッ、うっせーな)。

ありとあらゆる場面で「キレイ好き」と「汚くてもいい派」は衝突し、それが原因で不和になってしまう。だからこそ、初対面の男には「嫌いなこと」「耐えられないこと」を聞くべきなのです。