恋愛こそが“騙し”の極致
恋愛には“信用”が必要。でも、その“信用”が大金のために利用される状況で、恋愛関係は生まれるのでしょうか?
その答えは、ニッキーとジェスが鍵を握っています。
ニッキーは恋愛に重きを置かない。その感情こそが成功を阻むことを知っていた。
彼がジェスに伝授するスリのテクニックは、《相手の視線を盗む》。無意識に胸の谷間に視線が向かうことも、足の曲線に現を抜かすことも、いずれもスリの延長。つまり、恋愛こそ“騙し”の極致なのだ。
2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
仕事と恋愛、どっちを取るか。その判断は悲恋を生むが、二人をまた新たなステージを立たせる。そこで史上最大の“騙し”に挑む姿は恋愛を超えられるか…?ニッキーとジェスとの駆け引きから一瞬たりとも目が離せません。
その詐欺テクニックの巧妙さは、まるで魔法使い?
街の通行人に扮して仮病やパニックを装い、次々に金品を奪っていく悪どいテクニックの連発。世界一のスリとして名高いアポロ・ロビンスが演出した詐欺師たちの手さばきは巧妙で、金だけでなく心も奪われてしまう。
総勢30人で力を合わせて騙すシーンは圧巻。決して真似しないように!…って真似できないですけど。
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物語の中盤、アメリカン・フットボールの会場ではじまるアジア人の大富豪・リーとの賭けがスリリング。賭けに負け続け、次々と大金を巻き上げられてもさらに大金を投入し、賭けに挑んでいく手に汗握る展開です。
そこでニッキーが用意していた壮大な騙しのテクニックと、相手の視線を利用したタネはまるで一流マジシャン。ここまで魔法のような詐欺をされたら憎めない。それどころか、何事にも動じずに目的を遂行していくニッキーに惚れてしまうことでしょう。