“青春”の舞台は一体どこにあるのでしょうか。
実際、10代の生活なんて家と学校の往復。青春の舞台って意外に少ない。では、この二つに行き場をなくしたらどこが舞台になるのか。
この映画の主人公・和希の場合、それがたまたま不良チームの少年でした。
心の拠り所を見つけた彼女が身を寄せる少年・春山とのかけがえのない日々。そこに映し出されるのは光か闇か。和希の行き場のない孤独感はどこに辿り着くのか——。
1980年代に『別冊マーガレット』で連載され、累計発行部数700万部を突破した紡木たくの人気少女コミック『ホットロード』を実写映画化。
『ソラニン』『僕等がいた』の三木孝浩監督が手がける青春ドラマの主人公・和希を演じるのは、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』でブレイクした能年玲奈。彼女特有の輝きを余すことなく映像に収めています。
和希が惹かれる不良少年・春山役は、今回が映画初出演となる三代目J Soul Brothersの登坂広臣。
鋭い眼光と気の効いたセリフが反則レベル。我が道を行き、女を突き放す。クールに佇みつつも和希に時折見せる優しさが多くの女性のハートを掴むのは目に見えています。
孤独なふたりの出会いは甘く苦い青春を呼びおこす
【簡単なあらすじ】
14歳の少女・和希(能年玲奈)は自分が望まれて生まれてきた子ではないと思い、結婚する前から別の男性に思いを寄せていた母(木村佳乃)から自分は愛されていないと孤独を感じていた。
ある日、転校生の絵里(竹富聖花)に誘われて行った夜の湘南で、不良チーム“Nights”のメンバー・春山(登坂広臣)に出会う。この不良少年との出会いは和希にとって大きな出来事になる。はじめは衝突し合っていた二人も次第に惹かれ合い、春山は和希の心の拠り所になっていく。
やがてNightsのリーダーになった春山は敵対するチームとの抗争に巻き込まれていき、ある事件が起きてしまう——。