行動を起こした自分を誇って

ただ、告白というのは、した側だけでなく、された側にも少なからず感情の動きがあります。告白の結果がどうであれ、“告白した/された”という事実によって、関係性は変わってしまうもの。

たとえば、「付き合えなくてもいい、相手に自分の気持ちだけ伝えられたらそれでいい」という気持ちで告白したとしましょう。結果的に振られてしまっても、本人は今までずっと抱えていたものを外に出せてすっきりできて「これからは友達として仲良くしよう!」と切り替えられるかもしれません。
でも、された側にしてみれば、「気持ちに応えられなかった」という申し訳なさがつきまとったり、「気持ちを知ってしまった今、これまで通り友達として接することができない…」と気にしてしまったり、といったことも考えられます。そう考えてみると、告白されること自体を回避する人がいても不思議ではありません。だから、告白させてもらえなかったというのも、仕方のないことなんですよね。
そこで「告白ぐらいさせてよ!」と腹立たしく思ったり、勝手に期待して幻滅したりするのは、きっと違うはず。

告白は自己満足ですから、告白するのもしないのも、本人の自由です。
それと一緒で、告白されるのも、されないようにするのも、相手の自由なのです。

たしかに、一旦は会う承諾をしたにもかかわらず、「やっぱり会えない」というメッセージを送ってきた彼の言動には、期待させんなよ! と腹立たしく思う気持ちもわかります。
しかし、彼のしたことをずるいと決めつけることはできなくて、「好きなので話す時間をくれませんか」というあなたの言葉からいろいろ悟った彼なりの対応、そして答えなのだと思います。

わたしがあなたに伝えたいのは、“気持ちを伝えるために行動を起こした自分”を誇ってほしいということ。

相談文には「スタート時点でずっこけてボロボロ」と書かれていますが、わたしはそうは思いません。先にも書きましたが、結果的に告白はできなかったとしても、告白しようとしたことはとても立派です。
恋愛のスタートは告白ではなく、好きになった時点なのではないでしょうか。
だから、彼のことを好きになって、いろいろ悩んで、告白しようと彼に連絡をとったあなたは、スタート時点で躓いていません。

今後、彼に対してもうひと頑張りするのか、もしかしたら新しい恋愛を始めるのかわかりませんが、どちらにせよ今後の恋愛でも勇気を出せるあなたのままでいてほしいと思います。

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この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。

Text/ものすごい愛
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