寂しさは一生消えない

人間って寂しい生き物なんです。何故かというと人間の脳って恐ろしく高度にできていて、どんな人でも頭の中は凄く高性能に色々感じて、考えて、回転しているのに、それを上手くアウトプット出来ないのです。

だから伝えたくても伝えられない、理解してもらえない、というフラストレーションを常に抱えています。まれに長いパートナーとの間で以心伝心のような状態の人がいて、そういう状態になればあまりフラストレーションも孤独も感じないのでは? と言う人たちもいます。

でも人間ってすごく欲張りで、相互理解が進めば進むほど埋まらない溝のようなものに目が行きがちです。だからそういう人たちもやっぱり孤独を抱えていると私は思うんです。

この解決方法は1つしかなく、人間は分かり合えない、孤独や寂しさを抱え続ける生き物だと諦めることです。

諦めの効能

夢や希望も沢山ある24歳のうら若き女性に「諦める」ということを勧めるなんて私もたいがい酷い人間だなと思いますが、私が45年間生きてきて言える真実です。

諦めてしまった方が束の間でも分かり合えた瞬間により喜びを感じることができますし、それでも理解しようと試みる相手に対して感謝や敬意を持つことができます。家族でもそうです。血縁があるとそこに甘えて分かり合えると思いがちですが「親、兄弟でも分かり合えない他人」という意識があると、優しくされた時にとても感謝の気持ちを持つことができます。

これからの出会いでも相手に過度に期待し過ぎることもなくなりますし、依存し過ぎることもないし、してもらえたことに素直に感謝できます。1人で自分を充足する時間もこれが本来のことだと思えば、苦でもありません。

これは学校では絶対に教えてくれないことです。対人関係の期待値を下げておくと寂しさって自然と消えていくものです。今すぐには出来ないとは思うけど、頭の片隅に入れて時々思い出してみてください。

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