死ぬまで重い女でいるつもり

交際3ヶ月で彼のご両親にご挨拶し、交際6ヶ月でわたしの両親に挨拶してくれた。
その時オットは「結婚を前提にお付き合いさせて頂いております」と言ってくれて、実母は随分と感激していた。
そして「うちの娘、全く妥協しないって言って聞かなくて。もう一生結婚出来ないかもと思ってたんです」と言った。
オットは「いや、それを貫いていることで人気者なんです!」と応えていたのを、すごく鮮明に覚えている。
人気者か否かはさておき、ああ〜〜本当に妥協なんかしなくてよかった〜〜と思った。

これから先、もしかしたら想像を絶する喧嘩をして、もう壊滅的だ、離婚以外に道はない!と思う日が来るかもしれない。
もしくは、全く予想もしてないところから、突然の不運が降りかかり、人生に挫けてしまうかもしれない。
それでも、たとえ幸せじゃなくなったとしても、まあ仕方ないなと思っている。
そして、そう思える人と結婚できたことが本当によかったと思う。願わくは二人で「逆にウケるわ」って笑いながら、どんな困難もどうにかやっていけたらいいなあと思うし、そう努力して生きていきたい。

婚活は、終わりが見えないことがなによりも辛い。
辛いけれど、結婚したあとのほうが人生はずっとずっと長いのだから、妥協して結婚相手を探すなんて本末転倒だと思う。
辛いときは、我慢せず泣いて、温かいお風呂に入って、いい香りのボディクリームを塗って寝てしまおう。大丈夫。
そもそも、幸せに正解なんてない。

他人がいくら“これが幸せだ”と言っても、自分自身がそう思わないなら意味ないし、逆に他人が“それは不幸だ”と言っても、自分自身が幸せだと本気で思うなら、気がすむまで貫けばいいと思う。
自分で自分を不幸にしないように気をつけて、自分で自分を認めてあげて、自分が信じる幸せの方向に、自分で自分を連れて行けばいい。
時には般若心経を唱えたり、筋トレやストレッチをしたりしながら。

わたしって重い女だなあ…って落ち込んでしまったら、でもうろんちゃんよりはマシだ! と思って元気を出してほしい。
重い女でいい。
わたしは死ぬまで、重い女でいるつもりだ。

Text/うろんちゃん

初出:2017.03.29