「重い女」よりも厄介な女
「わたしって重い女かな?」「こんな時間にLINEしたら、彼に重いって思われちゃうかな?」 と夜な夜な一人で悩む女子達に、ジトジト悩んでる時点で間違いない! 君は重い女だ! と認定して回りたいうろんちゃんです。
だけど、そんなに悲しい顔をしないで、どうか安心してほしい。重い女であることは別に、恋において致命傷にはならないのだから。
むしろ、自分が重い女だと自分で認められない女の方が致命的だと思う。
「重い女なんて愛されるはずがない」と勝手に決めつけて、愛されたいがために自分に嘘をついて重くない女のふりをする。
我慢に我慢を重ねたその上で「わたしはこんなに我慢してるんだから、彼はきっと自分を愛してくれるはず。大切にしてくれるはず」と当然のように見返りを求める。
そして、それが得られず耐えられなくなったとき、ついぞ爆発してしまうのだ…。
この爆発が致命傷となって彼に愛想を尽かされるケースは実によくある。
先月末から、彼の仕事が立て込んでいるのはわかっている。毎晩終電で帰宅している様子だし、負担をかけたくないが故に連絡も控えることになる。本当は寂しいし、毎日会いたい。電話をかけて声が聴きたい。
でも、そんなことを言って彼を困らせたくないから、LINEでも優しい言葉をかけ続けた。「お疲れ様」「無理しないでね」「ちゃんと寝てね」本当は今すぐにでも会いに行って、頭をなでてほしいし「お前のおかげで仕事頑張れるよ」の一言ぐらいかけてほしい。
職場のお局様に言われた嫌味の愚痴も聞いてほしい。でも我慢しなきゃ。寂しい。でも、重いって思われたくない。次はいつ会えるんだろう? でも、疲れている彼に迷惑はかけられない。
そう毎日自分に言い聞かせていた矢先の金曜の夜。週末だしそろそろ会えるかな? と、言葉に出さずとも期待していたところに、彼から一通のLINEが入る。「大学の友達に誘われたから、久しぶりに飲んでくるわ~」
「はい、いってらっしゃい! 息抜き楽しんで~」と返信するのが正解と頭ではわかっている。でも、心が追い付かない。なんで???? 友達と会う暇はあるわけ???? わたしはこんなに我慢してるのに???? は~~~~????
怒り狂って既読スルーしてみたり、電話で「なんでわかってくれないの??」と怒鳴りつけたりしても、相手は「友達と飲みに行くと告げたら、なぜかむちゃくちゃ怒られた」という感想しかないわけで、ちっとも気持ちは通じない。
「めんどくせぇな、飲みにくらいいかせろよ」なんて言われた日には「めんどくさいってどういうこと?? わたしの気持ちは??」と嚙みついて、そのまま大喧嘩に発展して、あげく「友達と飲みに行くだけで怒り出す女」のレッテルを張られることとなる。
わたしは若いころこの手の爆発を散々やらかしたし、いまだにやっちゃうことも、まあ正直たまにあります。
それならいっそ、自分の重さに悩む女子は全員、まず自分が重い女だと認めてしまえばいい。その上で、爆発しないように心を配ればいい。
認めることは、開き直ることとは違う。きちんと自分の重さを自覚した上で、一方的に我慢を溜め込まないよう努力して、相手に望むことを言葉できちんと伝える。偽りの自分で恋をしても、そんなのどうせ長くは続かないのだから。重い女である自分ときちんと向き合って奮闘している、そのままの姿を愛してもらおうじゃないか。
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