相手を惑わす資産というハードル

その彼女が婚約したということで、久しぶりに話をすることになりました。
地元の名家ということで、お見合い結婚でもしたかと思ったら、なんと恋愛結婚。それも相手は、中学校の同級生でした。

「正直びっくりしたよ。東京の大学へ入って、東京で就職して、結婚するのが地元の中学校の同級生っていうのが」
と、電話越しにおめでとうと共に伝えると、サクラちゃんはこう言いました。
「私も意外だったのよ」

サクラちゃんはスッピンでも男性が振り返る、素朴な美しさを持つ恋愛強者。
顔に1円もお金をかけず美しいなんて、憧れの最上級形です。
東京の大学にいた頃は何人かと交際したとのことですが「しっくりこない」と感じることが多く、いずれも1年半くらいで別れたそう。

「同じくらいの家柄なら大丈夫かな、と思って付き合っても、東京出身だとお金の使い道が全然違うのね。私はクルーザーにもシャンパンにも興味が無いし。生きるスピードが違う気がしたの」

「それで普通の恋愛がしたいな、と思って大学のサークルで一緒だった子と付き合ったら、そのうち相手が《サクラの家って、資産価値はどのくらいなんだろうな》なんて言い始めて…」

普通の関係で付き合い始めたはずなのに、相手が資産のにおいに惑わされてしまった。そう悟ったサクラちゃんは引き止める彼を尻目に、ほかの人を好きになったことにして、お別れを告げたそうです。

身近な知り合いから最高の男を再発掘

そんなとき、サクラちゃんのいた東京で開催されたのが、中学の同窓会でした。

「東京へ出てきた同級生が何人かいたので、ご飯をしたんですね。そこに来てくれた、中学校のころは全然話さなかった同級生がカッコよくなってて。厳しいって有名な会社で頑張って営業をしているみたいで、いいなって思えたの」

たしかに、昔からあまりに仲が良すぎると、友達として関係で落ち着いてしまいますが、当時あまり知らない男子だったら改めて「いいな」と思えるかも。先生や学校のことなど、共通の話題もあるし、仲良くなるスピードも速かったと。

「そうそう、同じ話題でワイワイ話せるのに、彼については知らないことだらけで。新鮮でカッコいいなって思ったら、あっちもそう思ってくれてたみたいで…」

幸せをぎゅっと詰め込んだような微笑に、おもわず「いいな」と口からこぼれてしまいました。

すでに出会ってはいるけれど、知り合いで止まっている男性たち。そのストックを掘り起こしてみるだけでも、恋のきっかけにつながるかもしれませんね。

☆個人情報保護のため、一部内容を編集しています。予めご了承ください。
☆次回は苦労の末に幸せを手に入れた恋愛強者の物語です!

Text/トイアンナ