本連載最大の家を持つ美女
美人、お金持ち、性格よし。そんなハイスペ女子から恋の極意を教わる本シリーズでも、いえおそらくAM(アム)史上でも最大規模の家を持つ女子がいます。お城住まいです。オタサーの姫も走って逃げだすリアル姫です。
彼女の名前はケイト。イギリス生まれのアッパー・クラス(上流階級)です。イギリスは階級社会になっており、学校やスーパーマーケットまでが階級で分かれています。そして庶民は庶民クラス、中流は中流クラスで……と同じ国でありながら異なる世界で暮らします。その階級社会でもトップに君臨し、貴族や限られた人しか入れない上流階級。彼らは領地でアフタヌーンティーをしたり、狩りをして暮らすそうです。絵本の世界か!末永く幸せに暮らしてろ!
そんなお城住まいの彼女は、恵まれた美貌と頭脳で学校でも目を引きました。昼休みに石油の取引をしたり、フェラーリで送迎されたりと中流階級をドン引きさせる以外は、気さくで優しい性格で女子にも好かれていたのです。
その真横にいたダメ男キャッチャーの私。当時は特に「甘えられない病」をこじらせて、彼に会いたい時も連絡できなかったり、それでいて連絡をくれないと一人落ち込んでみたりとメンドクサイ女・そのものでした。
あるとき、ケイトが彼の連絡で一喜一憂している私のもとにやってきました。
甘えないのは、相手に期待を押し付けてる?
ケイト「さっきから落ち込んでるけど、どうしたの?」
私「彼氏から3日も連絡が来ないんだ……」
ケイト「彼に連絡してって言った?」
私「そういうこと言うと、重たい女だって思われるから無理なんだ」
ケイトは信じられない!という顔をして「それはあなたが悪いわ」と断言しました。
ケイト「それって、彼に要望も伝えてないのに一人で不満をためてるんでしょ?そういう不満って10年も20年もガマンできる?」
私「10年は……無理かも」
ケイト「でしょう?でも、彼の視点に立ってみて。要求されてもないことで、何年後かに彼女が怒りだしたら。《聞いてないよ!言ってくれれば連絡なんてすぐしたのに!》って思うでしょ」
私「でも」
ケイト「でもじゃない」
ケイト、怖い。
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