今更ながら保毛尾田保毛男さんの騒動について
私なりにまとめておきます。
保毛尾田保毛男というキャラクターについて、
私が責任者だったら現在の時点では電波に流しませんでした。
民放のテレビ局というのは、最近はコンテンツ販売や
他のビジネスにも力を入れていますが、メインの収入は広告収入です。
テレビの広告主は大企業です。テレビのCM枠は高いですから、
大企業でないとゴールデンタイムに広告を出稿できません。
大企業は当然外国でも企業活動をしています。
特に欧米では購買力もあるので、大きなビジネスをしています。
欧米の国々は高い人権意識を持っています。
そういった国々でビジネスを行うには企業もそこに配慮を
しなければなりません。特にLGBTはキリスト教の教義との対峙もあり、
活動家が相当闘って勝ち得た人権です。
企業もそれなりに配慮して繊細に向き合っています。
欧米でビジネスをする日本企業も同様の配慮を求められています。
そこに、一般的に男性同性愛者の蔑称とされる「ホモ」をもじった名前の
男性同性愛者をカリカチュア(誇張)したキャラクターとして番組に出すなら、
内容はともかく、広告主が難色を示すということが容易に想像出来ます。
良くも悪くも世界は繋がってしまっているのです。
どのような番組に広告出稿をするのかは目に見えない企業のブランド価値に
影響します。そうすると問題が起こることは必至だったのです。
だから、私が責任者だったら
問題があっても出す意味があるという強い何かが無い限り、
保毛尾田保毛男は出さなかったと思います。
実際に内容を見ても30周年で懐かしいキャラクターを再登場させた
ということ以外に強い拘りはあまり感じませんでした。
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