昼顔ヒットから垣間見える世代間のジェンダー意識の相違

 最近は昼顔というドラマ・映画が流行ったように
男女差の無意識にある役割分担が薄れ、女性もかつての男性と同じように
セックスを楽しむようになって来ました。
このAMの私以外の連載でもわかるように、女性の性に対する姿勢は進んで来ました。
私はこの傾向はいいことだと思います。
男女平等が進み、いつまでも恋愛を楽しむ力のある
経済的に自立した女性が増えた証だと思います。

 ベッキーさんや矢口さんが叩かれたのは彼女達がテレビを主戦場として
活動をしていたからです。
テレビというメディアは残念ながら視聴者が高齢化しました。
高齢層はやはり古来の価値観で育った方が多かったので、
女の不倫に手厳しいのです。
昼顔はフィクションだったし、
放映の時間帯がちょっと遅かったから助かったのかなと思います。

 高齢者の他に彼女達に厳しかったのは
ネットなどで盛んにコメントしていた
アイドルやタレントに幻想を抱いていたり、
正義を振りかざすのに夢中な精神年齢が中学生くらいの男女です。

 もう分別がついたら、
そんなこと男女の間ではよくあることで、
当事者間で解決できれば、周りはどうこういういうことじゃない

ってことを私の世代以降の方たちは思っていたと思います。

 ちなみに私自身はそんなに何股もかけて恋愛をするほど
元気でもないですし、恋愛や性愛以外に興味があることが沢山あり過ぎて
多分同時に複数の恋愛はしないタイプだとは思います。
綺麗事ではなくて、体力と時間の問題。
でもできる人は時間とお金と自分の子供に迷惑をかけなければ
もう少し自由に恋愛しながら生きてもいいのではないかと思います。
エンジョイ!人生。

Text/肉乃小路ニクヨ

次回は<「明るくてきれい」へのプレッシャー。翳りが薄い現代の明暗を考える。>です。
心のよどみは自然と溜まっていってしまうものですが、SNSに愚痴を投稿してばかりでは周りに寄ってくるのは変な人ばかりになってしまいます。昔に比べて生きやすくて明るい世の中だからこそ、暗いところを無理に隠す必要もないかもしれません。