パートナーを同席させるかどうかは人による

もちろん、自分のパートナーに対して「今日は家で飲み会をするけど、あなたには参加してほしくないから、出掛けるか別の部屋にいて」とは言いにくいっていう人もいるだろうし、パートナー本人が「俺だって飲み会に参加したい。君の友達と仲良くなりたい」と言っているのに“男だから”というだけで仲間外れにするのも後味が悪い。
一方で、「女だけで話をしよう」という趣旨で集まったというのに、友人のパートナーがずっと同席しているようだと、話題に気遣いつづけてちょっと疲れてしまう上に、本当はしゃべりたかったこともしゃべれず仕舞いということもある。

いわゆる“カップル文化”というのか、「妻を誘ったなら夫もセット」「夫を誘ったなら妻も一緒」といったふうに、パートナーシップを結んだふたりは、オールインパッケージであって当然といった雰囲気があることも確かだし、特にカップルの家にお邪魔する場合、そのひとりだけ排除するのは不自然でもあります。しかし、一方では、カップルのそれぞれに自分の世界があるのは当然で、その切り替えのあんばいは人によって違う。

そういえば以前聞いて驚いたのは、「高校の同窓会に夫を連れて参加してきた女性がいた」というもので、もちろんそのパートナーは同級生ではなく、それどころか別の高校でさらに2歳年上。懐かしい顔ぶれが集まる同窓会に、なぜか見知らぬ年上男性がひとり参加って「夫婦仲が良くて何より」と微笑ましく思うよりも「知らないオッサン、勝手に連れてくるなや」と思うのは、わたしだけでしょうか。
モラハラ男は、「妻(彼女)だけのコミュニティ」を作ることを嫌がり、無理やりに自分もそこに参加しようとするという話もあるので、そのあたりも少し、気になるところでありますが……。

Text/大泉りか