彼の性癖にショックを受けたことはありますか?秘蔵のエロ本を見つけた話

大泉りかコラム

「わたしの付き合う人はノーマルな人ばかり」と思っていた

パートナー性的な嗜好を知って、衝撃を受けたことってありますか。わたしの場合、なにかのタイミングで相手の性的な嗜好を知ったときにはいつも、「えっ、そんなマニアックな性癖を持っていたの!?」と驚きがありました。なぜ、それを知って驚くかというと、彼らは、わたしとセックスをする際には、その嗜好を匂わせてくることが、あまりなかったからです。

キスをして前戯をして、先に一度わたしをイかせておいてから、挿入し、ほどよいタイミングで射精をするという「普通の」……という言葉を使うと語弊がありそうですが、「過不足のないセックス」。これまで付き合ってきた多くの男性とのセックスは、それがほとんどでした。もちろんわたしにも、それなりに性的嗜好はあるので、リクエストしてちょっとした趣向を取り入れてもらう場合もあったし、パートナーのほうから「ちょっとこれをしてみてくれる?」「これを使ってみない?」と提案されたこともありました。

しかし、それらもすべて普通……というとまた語弊が生まれてしまいますが、いわゆる「カップルで楽しむ刺激的な〇〇プレイ」の枠を出ないもので、例えば、挿入を伴わないバリバリのSMだとか、大きなバルーンの上でセックスをしてイった瞬間にそのバルーンを割られるとか、ゲロに塗れて抱き合うとか、互いに全身タイツを着てスリスリイチャイチャするといった、「その嗜好を持った人は興奮をするけれど、しない人にはまったく意味不明だったり、場合によっては嫌悪感を催す」ようなセックスを仕掛けてくる人はいなかった。

だからずっと、「なんだかわたしの付き合う人は、ノーマルな性欲の人ばかりだなぁ(つまらない……)」なんて思っていたのですが、それが大間違いだと知ったのは、かつて付き合っていた男性のエロ本を発見したときです。