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好きなことを出産で手放しても、実は3年で取り戻せた話

大泉りかコラム

LINEグループに「タイで合流しませんか?」

前回の通り、息子が3歳の誕生日を迎えた夜、「自分にご褒美を与えないと死ぬ!」と発作的にタイ行きのフライトチケットを取ったわたしが次にしたのは、女友達のLINEグループに、「来月の前半、タイに行くので、タイミングあったら合流しませんか」と投稿することでした。

子連れの旅行は、夜遊びが難しいのはもちろん、食べ物や行ける場所などの制限がどうしても出てしまいます。家族旅行ならば子ども中心に組み立てるけど、女友達をまるっとつき合わせるのは申し訳ない。だから基本的には息子とふたり旅のつもりでしたが、もしも現地で女友達と合流できるのならば、より楽しい。
さらっと声だけかけて、もしもタイミングよく合流できたら嬉しいし、無理ならば息子と二人っきりの旅行を楽しもうという算段です。が、フットワークの軽い女友達たちは、「タイいいね!」とあっさり、それぞれの都合のいい日程でタイの往復チケットを取ってくれて、現地で落ち合うことに。幼児とふたりきりの旅行よりも、誰かがいてくれたほうが気持ち的に断然に楽です。持つべきものは、旅行好きの女友達!

「ふつうは」より、自分がいいと思ったことを

というわけで、俄然期待感が増してきたタイ旅行のスケジュールは、バンコク2泊、プーケット3泊、そして再びバンコクで2泊の計8日間。前半のバンコクとプーケットは女友達と一緒で、最後の2泊のみ息子とふたり旅です。前半のバンコクは、部屋で女子会ができるようにスイートタイプの宿、プーケットは海に面していて、かつプールサイドで酒が飲める宿、そして後半のバンコクはあえてカオサンにある安ホテルに決めました。

カオサンとは、かつてはバックパッカーの聖地と呼ばれたものの、今は夜通し路上に爆音が鳴り響いてクラブ状態の、パリピが集う街です。ホテルを出れば目の前にオープンエアで飲める店や、Tシャツや水着、土産物なんかを売る屋台が並んでいて、毎晩が大騒ぎ。お祭り好きの息子も楽しめそうだし、飲んだ後に30秒でホテルに帰れるって考えると、子連れだけどちょこっと夜遊びしたい派には向いているのではないかと考えたのです。

子連れ旅行というと、リゾートホテルでオールインワンパッケージを利用する人が多いけれど、わたしの場合は、もうちょっと旅に刺激が欲しい。「ふつうは」なんて言葉に囚われずに、自分がいいと思ったことをすること、それが3年間の育児を通して学んだことです。

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