恋人との海外旅行は飛行機すら別々の「現地集合」がおすすめ

空港

いつだったか忘れましたが、夫と一緒に海外に行くために、成田空港へと向かうリムジンバスに乗ったときのことです。平日で、おまけに早朝だったために、リムジンバスはがらがら。やや二日酔い気味だったわたしは、リムジンバス中ほどの、窓際の席に座った夫の隣ではなく、通路を挟んで隣の2席空いているシートの窓際に腰を下ろしました。すると、夫は驚いたように言いました。

「えっ? そっちに座るの?」

「だって、めちゃくちゃ空いているし、別々のほうが広くてよくない?」と返すと、「まぁ確かに……」とすぐに納得し、以後、お互いに広々とした席でスマホをいじったり仮眠を取ったりと快適な状態で成田に向かいました。そのときにふと思い出したのは、以前、付き合っていた10歳ほど年上の男性と一緒に、フィリピンの島へと向かっている途中の機内で聞いた話のことです。

飛行機で隣の席にするのは無神経?

「俺の知り合いが、こないだ女性に振られたらしいんだけど、それがさ。初めて一緒に旅行することになって、飛行機に乗ったんだけど、当然、隣同士の席を取るでしょ。そうしたら彼女が突然怒り始めたんだって。長時間フライトで、隣同士の席にするなんて信じられない、無神経だって」
「カップルなのに、隣同士の席にするなと?」
「そう」

同僚や上司との出張ならば、隣同士の席は避けるかもしれませんが、カップル同士のイチャイチャ旅行。さすがに隣の席を選んだことを批判されたあげく振られてしまった男性が気の毒に思えます。

いや、でも最近の風潮だと「旅行はOKしたけど、飛行機の隣の席に座ることはOKしてない」とかそういうこともあるかもしれません。もしかすると今後、カップルで旅行に行くとき、飛行機のシートで隣に座ってもらうためには、合意を取らないといけない世の中になるのかもしれない……なんて冗談も、まんざら冗談ともいえない近頃ですが、実は、わたしがひとつ疑っているのはもともとその男女はカップルなんかじゃなかったんじゃないかということです。

キャバクラ嬢とか、オジサンを転がしてる女子大生かなんかを、旅行に誘いあわよくばセックスをたくらむ男。対して女側は、男のスケベ心を逆手に取り、他人の金で贅沢はしたいけどセックスはもちろん、親密になるのはも真っ平だという腹積もりならば「隣に座るな」もあり得る気がする。いかがでしょうか。