1.ツユでびしょびしょになったご飯があまり好きではない。
2.基本的に酒が飲みたい人なので、牛丼はつまみとして重すぎる。
3.つまみにするなら、単品の牛皿を頼むという手もあるし、なんならM屋のほうに行けば定食メニューの単品もオーダーできるとはいえ、牛丼に比べると、どちらも割高。
5.そもそも回転の速いカウンターで長尻するのは気が引ける。
4.Y家のちょい呑み店舗もあることも知っているが、だったらもう居酒屋でいいじゃない!
というわけなのですが、とあるシチュエーションにおいてのみ、牛丼が大好きになります。
牛丼を食べたくなるシチュエーションは?
それは、飲み会やバーなんかで出会った男性と、その日のうちにホテルに行って宿泊し、翌朝チェックアウトを済ませた後に、すっかり空腹になったお腹を満たすために朝ごはんとして食す牛丼です。
さすがに朝なので、例え飲むにしてもビール一杯くらいがちょうどいいし、セックスをした翌朝は、お相手といつまでもぐだぐだと一緒にいるよりも、さくっと別れて余韻に浸りつつ、家に帰って二度寝したい。
だから、さっさと食べて、さっさと帰る雰囲気のある牛丼屋のカウンターはもってこい。さらに横並びに座らされるところも、夜更かしで荒れた肌や手抜きメイクの顔をマジマジと正面から見られないで済むので都合がいい。
“牛丼”というメニューも朝食としては完璧で、ツユでびしゃびしゃになったご飯に卵を掛けてさらに汁っけを増やせば、二日酔いでもさらさらっと食べられるし、寝不足の身体に薄い味噌汁が優しく染みわたる上に、前夜の運動(おセックスのことです)で失われたミネラルと水分も補充できる。
炭水化物でお腹いっぱいにすると、ほどよい眠気も来て、ますます自宅の布団が恋しくなり、「あー、これから、もうひと眠りできるの幸せ」と幸福感に浸りながら、帰路に就くことができる。
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