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自分を優先したい私と、自分を優先してほしい彼が、なぜ付き合ってしまうのだろう

恋人の言うことを聞いてしまう私

夜の街をゆく若いカップルのサムネイル画像 mbtrama

 自分の性格の、一番良くないところを考えると、それは「恋人の言うことを聞いてしまうところ」ではないかと思っています。両親や教師ならば反抗するし、仕事関係の人の場合は、きちんと自分の考えや意向を伝えることが出来るのに、なぜか恋人だと、ああだこうだと争ったあげくに、不本意ながらも「折れる」という選択肢を多々取ってしまう。

 もしも、わたしが「恋愛するからには、恋人が最優先」という人間であれば、さして葛藤はなかったのかもしれません。けれどもわたしは、恋人よりも自分を優先したいタイプなのです。しかも困るのが、わたしが恋愛をする相手がなぜか、「自分が、恋人の人生の一番に置かれていないと我慢ならない」という、価値観の違う人ばかりということです。相性が悪い人ばかりを好きになってしまうし、相性の悪い人ばかりがわたしのことを好きになるのです。

 相性が悪いのだから、付き合い始めたところで待っているのは、喧嘩ばかりの毎日です。そして、喧嘩ばかりの毎日というのはとても疲弊します。だからふと、ある時、心が折れて「向こうの言い分をのめばいいや」となってしまう。すると恋人は「俺のために変わってくれた」と大喜びしてくれる。好きな人が喜んでいるのは、やっぱりこっちも嬉しいものです。なのに、一方で、相手がわたしの「しおらしさ」を気に入っていることに苛立ちを覚えるのです。

 その苛立ちを納めるべく、「自分の選択なのだから」と自分を納得させようとも努めます。だって、嫌ならば自分を貫き通せばいいのだし、なんなら別れるという選択肢だってあります。けれども、相手だってそこまで自分勝手な人ではありませんから、こちらへの歩み寄りの姿勢は見せてくれる。たぶん相手だって、わたしのために折れてくれていることは多々あるはずなのです。だからこそ、「簡単に別れてしまわないで、ちゃんとお互いに関係を築いていこう」と考える。カップルとはそうやって「ふたりで、ふたりの関係を作っていくもの」なのだと自分に言い聞かせて。

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