「ノーブラの生徒がいて集中できない」!?好きな服を着るために闘った高校時代

服装の規定がゆるかった高校時代

カラーランを楽しむ2人の女性のサムネイル画像 xusenru

 出産を期に、なにが一番変わったかといえば、服装です。これまで夏ともなればショートパンツにタンクトップだったり、ノースリーブのロングワンピースで涼やかに過ごしていたのですが、なんとなく今年は着る気になれない。
いや、着たい気持ちはあるんです。けれども、保育園に息子を迎えにいくことを考えると、ついフルレングスのデニムに無難なカットソーをチョイスしてしまう。悪目立ちをしたくないというだけで服を選んでいるんですが、本当に楽しくないんですよね。もちろん、「ステキなママ服」というものもあるので、そういったものを身に着ければいいんですが、でも、趣味じゃない。だって、わたしは、夏は肌を出したいんです。昔から。

 わたしが通っていた高校は、制服のない私服校でした。ゆえに校則も緩く、服装の規定は、「校章をつけること」と「校内では、学年ごとに決められた色の上履きを履くこと」の2つだけでした。しかし、校章を付けている生徒は皆無。上履きだけは、ほぼ全校生徒が履いていましたが、指定のものよりも安い真っ白な靴を、指定色のペンで塗ったものを履いていても注意されない、非常にゆるい校風だったのです。

 時代は90年代半ば、コギャルブームの真っ最中です。TRF、安室奈美恵といったコムロファミリーや、雑誌『FINE』などの影響をバリバリに受けまくっていたわたしの私服は、親や教師たちが期待する「学生らしさ」からはかけ離れたものだったと思います。
特に夏は、キャミソールワンピースや背中が半分以上開いたカットソーなど、ケバい上に露出が多い服を好んで身に着けていたので、それをよく思っていなかった母親からは、毎日小言を受ける日々。それでも、気にも留めずにご機嫌で、日々好きな恰好をして学校へと通っていたのでした。

 もちろん学校側も、そういった服装の女生徒に対してウエルカムなムードではありませんでした。けれども校則違反ではないために「そんな恰好をして」と女教師から軽く注意を受ける程度で、具体的に何か指導を受けることもなく、野放しにされていたのです。しかし、ある日をキッカケにして、わたしの服装の自由は奪われることになります。