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  • 2017.08.05

なぜヤってしまったんだ…SNSの投稿でどんどん嫌いになる昔の男たち

前に一度関係をもった男性が、Twitterでフォローしてくれていたことを知った大泉りかさん。若い頃の恋を思い出すだけじゃない、SNS時代的エピソードです。しかし、「こんな男となぜヤってしまったんだ」と改めて思うような男性も多く……。

15年前の男とつながれちゃうSNS

脚を組んでスマートフォント操作する女性のサムネイル画像
by smailox

 先日、前に……それも15年以上も昔に一度だけ関係をもったことのある男性が、ツイッターをフォローしてくれていることが発覚しました。たった一発だけで終わった相手ですが、いまだにわたしのことを気にしてくれているなんて、嬉しいものです。ほんのりと甘く懐かしい気分で相手のタイムラインを覗いてみると、いまは医院を経営しているとのこと。当時も医大生だったから、それは少しもおかしくないんですが、当時のわたしはそういったスペックなど一切考えることなく、フィーリングだけであっさり振ってのけたんだなと、少し感心してしまいました。

「恋愛に純粋だったなぁ」なんて思う一方で、当時のわたしに、いまのわたしからメッセージを送ることが出来たとしても、「そいつは将来開業医になる男だぞ! 全力を投じてモノにしろ!」などと、忠告するつもりはありません。それはきっと、わたしがいまの生活にとても満足しているからで、それってわりと、幸せなことですよね……ってなことはさておき、それにしてもSNSってすごい。15年前に一度だけヤった男性が、ひそかに見守ってくれていたりするんです。わたしも見守り返すぞ! とフォローバックしたのですが、とても楽しそうに生きているようでよかった。

 しかし、必ずしもそういうふうに幸せを願える相手だけではありません。いや、幸せを願っていたはずなのに、SNSの投稿を見るにつれて、どんどんと嫌いになってしまうことがあります。特にFacebookって、なにかの話題や事件の記事をシェアするのにかこつけて、自分の主義を主張する人が多いじゃないですか。だから、昔寝た相手がクソみたいな投稿をしているのを、目撃してしまうことがありがちで。

 男尊女卑だったり、ルッキズム、エイジズム、ネット右翼的な感じだったりが、わたしの「ないなー」のツボなんですが、そういう、一発で軽蔑の対象になってしまうような主張をしているのを目撃すると「あんな男のことを、一瞬でもいいと思ってヤってしまったわたし、バカバカバカ!」といたたまれなさに震えんばかりです。けれども、ヤってしまったという事実は消えません。

SNSで再確認させられる「合わなさ」

 なぜヤってしまったのか。自分の心を静めるために、その経緯を思い出すことにしました。
ひとつには、見た目が好みだったというのがあります。顔面にポーッとなって、内面まで目がいかなかったということ。それ以外だと、あちらが全力で口説いてきて、それに応えるかたちでセックスをした相手、さらには、たまたまその時、とてもさみしくてつい揺らいでしまった人……こうして考えると、ひとつの共通点が炙り出されてきました。

 それは、「しっかりと中身まで知って好意を持った人」ではないということです。事後、「ヤっちゃったはいいけど、ちょっと違う気がする……」とフェイドアウトした後、本来だったらもう二度と関わりを持たなかったはずが、SNS時代ゆえに再びつながってしまって、その「合わなさ」を延々と目にすることになる。FBの投稿によって、「きちんと付き合うに至らなかった相手には、それなりの理由があった」ってことがはっきりと再確認出来てしまうわけです。

 相手を知れば知るほど、どんどんと嫌いになるだけなので、SNSでつながり続けるのは、きっぱりとやめたほうが精神衛生的にいいとも思うのです。しかし一方で、そういう人を見て、「わー、嫌なヤツだなー(笑)」って確認したいわたしもいる。これって優越感なんでしょうか……あっ、ひょっとして、冒頭の医者になった彼も、四十路にもなってシモのことばっかりのわたしのツイートを、せせら笑って、優越感を感じているのかもしれません。自分のことは棚にあげて、だったら悲しいなぁ。

Text/大泉りか

次回は<「ノーブラの生徒がいて集中できない」!?好きな服を着るために闘った高校時代>です。
ポニーテール禁止、ブラジャー禁止という校則に非難轟々の昨今。私服登校で校則のゆるかった大泉りかさんも、90年代半ばのコギャルブーム全盛期に、自分の好きな服を着るべく親や学校と闘った過去があったそうです。

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。
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