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お祝い事に興味のない夫

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 先日、息子の「お食い初め」というお祝いの儀式をしました。一生食べ物に困らない事を願って、料理を食べるマネをさせるのですが、赤飯を炊き、ニンジンやレンコンを花形に飾り切りして筑前煮を作り、お義母さんに尾頭付きの鯛を焼いていただき、さらにトリゴエカナさんというアイシングクッキー作家の方にお願いして、お祝いモチーフのアイシングクッキーを焼いていただいてケーキに飾り付けしました。
結果、めちゃくちゃインスタグラム映えするお祝い膳のできあがり。どうせ息子はまだ食べることが出来ないんですけど、こういう行事ってテンション上げてやったほうが楽しめるじゃないですか。あと、インスタ……。

 しかし、盛り付けたところで撮影する間もなく、さっさと息子の前に運ばれて記念撮影からのお食い初めの儀式スタート。御膳とケーキのみ、人を入れずに撮影がしたかったんですが、完全にタイミングを逃してしまいました。
ここ数年、夫や友人と外食した時には、肉であれケーキであれ、写真映えするものが出てきたらまずは撮影タイムがあるのが当然だったのですっかり忘れてましたが、SNSをやってない人は、人物が映ってない食べ物のアップ画像なんて撮らないですよね。自分がどれだけSNSへの投稿を前提に行動しているのかを、今さらながら思い知らされたのでした。

 もうひとつ思い知ったことは、夫のお祝い事への興味のなさです。いざ目の前にご馳走が並べられると、「すげー!」と声をあげて楽しそうなんですが、それまでの準備にはまったく興味を示さない。「この人、わかってんのかな」と不安になって「お食い初め とは」でグーグル検索し、ヒットしたページのURLを「前知識として読んでおいて」というメッセージ付きで送りつけたのですが、返ってきたのは「これ、みんな本当にやってんの? 儀式じゃん(笑)」という言葉。なんで笑う。

 仕方なく、友人のお子さんのお食い初めの画像をインスタグラムで探して送り付けて、「ほら、みんなやってるから」と言い切ったものの、冷静に考えてみれば、ホントにこの儀式って、みんなするもんなんですかね。出産以来、育児と仕事に追われる日々、たまにはハレの気分を味わいたいと思って計画したものの、自分でもちょっとだけ疑問を抱いていたところを、ズバリ夫に突かれた気分です。いつか息子が成長した時に、お食い初めの楽しげな写真を見せることが出来るだけでも、やった価値はあるってものですが。

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