Loading...

彼とのケンカを避けたいから…食の好みに合わせてすり減った私のメンタル

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか? thephotographymuse

 ちょっと前のことですが、20代女性の彼氏の悩みを聞く機会がありました。

 その悩みとは「彼のことは大好きなんだけど、性格や生活が合わない」というもの。
彼氏が借金を返すためにダブルワークをしているため、休日にデートが出来ないことが不満だそうで、しかし、彼女には「仕方ないと諦めて我慢する」という選択肢はなく、ゆえに、ことあるごとに喧嘩ばかりしているそうです。

 わたしはそのあたりの「仕方ないこと」には、物わかりよくしてしまうタイプなので、「頭でわかっていても、嫌」と主張する彼女を見ながら、「世の中には、こういうタイプの女性もいるのね」と、少し羨ましくも思ったりもしたのでした。

薄っすらとした記憶がよみがえる店

 さて、話は変わり、先日、期限切れ間近のANAのマイルを消化するために、夫を誘い、神戸へと一泊二日で旅行に行ってきました。
神戸に行ったのは10年ぶりかそこらで、二度目。前回は、以前お付き合いしていた男性の故郷が神戸ということで、一緒に訪ねたのですが、予定や行く先はすべて恋人任せだったせいか、どこに行って何をしたのかを、実はあまり思えていない。焼肉を食べて美味しかったことと、船に乗って酔っただけが、うっすらと記憶にあります。

 けれども、神戸といえば元彼氏の街という印象があります。なので、少々センチメンタルな気分で街を回った、と言いたいところなのですが、「これ、観たなぁ」という懐かしい風景にはなぜかまったく出会えず、「わたし、本当に神戸に来たことあったっけ?」と疑わしい気持ちになるほどで、甘苦い気持ちはほんの少しも沸いてきません……

 もっとも、今回は夫のリクエストで某パンクバンドのボーカリストの聖地巡りをしたいということで、尼崎に足を運んだりと、たぶん、前回の旅行では訪れていない場所をメインに訪問したので、それも当然だと思うのですが、その尼崎で目について入った「てっちゃん鍋」と呼ばれるホルモン料理の店の店員さんの放った、なんてことのない言葉に、ようやくのこと「あっ、懐かしい」という思いを感じたのでした。

前後の連載記事