「ヤレる女」と判断されても嬉しくない!「オネエチャン」という言葉に見える下心

オトコが迂闊に使う「オネエチャン」

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか? BaileyRaeWeaver

 先日のことです。夫の経営するバーのカウンターで居合わせた40代独身の常連男性と、最近の恋愛事情を酒の肴に飲んでいる最中のこと。その男性が「オネエチャンが~」と発言をしたのを拾って、その隣にいた、また別の男性(40代既婚者)が、やんわりと柔らかい口調でこう言ったのです。「オネエチャン って言い方は、僕はあんまり好きじゃないですけどね」。

 その瞬間、思わず「いいっ!」と声をあげてしまったのですが、「オネエチャン」発言した男性のほうは、なぜわたしがそこで反応したのか、まったくわかっていない様子。なので、「また口うるさいことを言ってると思われるだろうな……」と諦めながら、「オネエチャンという言葉は、女性のことを、人間と見てない感じがしますよね」と補足を入れたのですが、このわたしの行動が酒場にふさわしい振る舞いかどうかはさておき、「オネエチャン」って言葉って、嫌ですよね。

 わたしの場合は「オネエチャン」呼ばわりよりもむしろ、「ババア」と呼ばれる立場になりつつあるんですが、それでもさすがに、面と向かって「ババア」という人はいません。
たぶんわたしのいない場所であっても、悪口として確信犯的に言う、もしくはよっぽど口の悪い人以外は、「ババア」呼ばわりはしないでしょう。なんせ「ババア」は絶対に褒め言葉には成り得ないですから。