下心なく、男女がまじめに性を語れるか

もちろん、男性からのリプも、嬉しいんです。でも、女同士でわちゃわちゃとやりとりしている時に、まったく空気の読めない割り込み方をされると、正直なところ面倒くさい。つーかなに、「下心なんて、少しもない」っていうんだったら、なぜ女に絡んでくるのさ、男同士話してればいいじゃないの!と思ったところで、ふと、気がついたのは、男同士って、セックスの話をするのか、ということです。
「ヤった女について」や、「セックス武勇伝」、「笑いで落とす艶話」みたいなことは、男同士の会話としてあるとは思うのですが、「自己開示が必要とされる性を通しての生き方」みたいなことを、男性同士で語り合っているのって聞いたことがない。

というわけで、不思議に思い、「男がセックスを語ろうとすると、なぜか男同士で語らず、女に語りかける印象にあるんだが、これ如何に」と、ツイッターで問い掛けてみたところ、返ってきたのは、総じて、「男同士ではセックスの話をしない」という返答でした。
曰く、「そもそも女性をどうやったら満足させられるか真面目に考えてる男が周りに少ない(中略)そうなると、どれくらいヤッてるか数の話だったり期間だったり、変わりダネくらいしか話題が無い」「セックスについて真面目に話しても、相手が男性だと(もちろん、すべての男性ではないが)ただのエロ話としてしか聞いてもらえないと言うか、軽いセクハラ感、例えばこの女はヤれるか?って感じで会話されている気がする事は結構あります」といった具合でして。

ようするに、男同士で自らの性の話をすると、そこにマウンティングが生まれてしまう。性の悩みや、抱えている思いを曝け出すことは、「男として、どちらが優位か」ということを知らしめる情報を与えることになってしまうので、できない、というのが実際のところのようです。

ひょっとすると、女同士のエロ話に入ってきたがったり、性の話をしている女に語りかける男性というのは、性をテーマとした、会話に飢えているのかもしれません。 一方で、女がそんな男性を「キモっ」と避けるのは、そこに下心が覗いているから。
下心さえなければ、いくらだってディスカッションしたい――。

男と女が、あたりまえに、真面目に性の話ができる時代は、いつになったら訪れるのでしょうか。

Text/大泉りか

初出:2016.09.10

次回は<「DV」と「相手に染まる」は紙一重!?男の理想になるリスク>です。
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