肉体的な反応はあるが
心が閉じると感じなくなる

 だって、そもそも、わたしたちはロリコンが求める“高校生らしさ”からは大きく逸脱していていました。
年上の、雑誌FINEに載っているお姉さんに憧れて、髪を金に近い色に染めたり、肌を黒く焼いたり、過剰に露出の多い服や、大人びた肩パット入りのスーツを着たりしていた。
だから、ピンサロや、コスプレ風俗やM性感やソープランドやSMクラブ……数ある“風俗”の選択肢の中で、「行ったことないけど、ちょっと興味のあるから、挑戦してみるか」と女子高生売春を選ぶ、それくらいのノリだったのではないかと思います。

「買った女」といっても、ほとんどの中年男性たちは紳士で、きちんと愛撫をし、感じさせようと努めてました。
クンニはもちろんのこと、足の指までもを舐めてくれるような丁寧さです。
しかし、アンビバレンツな関係にあるわたしたちにとっては、それはありがた迷惑な話でもあって、「さっさと入れてイって欲しい」というのが本音でした。
もちろん、「気持ちよくなりたい」「気持よくなろう」なんていう気持ちは、少しもありません。
というか、気持ちよくなること自体が損している気分にさえなった。
「オジサンとセックスする時は、自分の顔にタオルを被せてる」なんて公言している女のコもいたくらいです。

「そんなセックスばかりをしていたら、不感症になるんじゃないか」と、今では思いますが、しかし、そういう女のコたちから「実は不感症で」という話を聞いたことはありません。
もしかして、隠していたのかもしれないけれど、むしろ「彼氏とのセックスは別だし、ちょう気持ちイイ☆」みたいなノロケ話はよく聞いていた記憶にあるので、きっちりと分けていたのかもしれません。

 そうなんです、わたしもそうでした。
彼氏や、行きずりであっても「いいな」と思った人とセックスをした時には、気持ちが良かったけれど、どうてもいい中年の男性とセックスをしている時は、ちっとも感じなかった。
的確にクリトリスを責められれば、“イク”という肉体的反応を起こすことはあっても、それが快感とは結び付かない。
鼻の穴を紙縒りでこちょこちょとくすぐられれば、くしゃみが出るのと一緒。
医者の診察を受けているような気分といったら一番しっくりくるかもしれません。
クスコを突っ込まれても、ただ冷たいだけで「早く検査を終えて抜いて欲しい」という気持ちしか浮かばないのと同じです。
だから、今だに官能小説やティーンズラブコミックなどで、ヒロインが「嫌なのに、ヤラれているうちに、気持ちよくなる」のは、なんだか嘘くさく思えてしまう。

 だから、女は、心がぴったりと閉じたままでは、性感は得られないのではないか、と考えるのです。

・・・次回は《「若い女好き」な男性につい思ってしまうこと…歳の差恋愛がはばかられる現代》をお送りします。

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Text/大泉りか

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