性癖は「生まれつき」と「教え込まれたもの」で作られている

セックスから見える「ジェネレーションギャップ」

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 二十歳年上の男性と、付き合っていたことがありました。二十歳過ぎの頃です。
その彼との間には、やはり年の差ゆえの、世代間ギャップを感じることが度々ありました。
例えば、「子供の頃に観ていたアニメはなに?」と尋ねたところ「ひょっこりひょうたん島」と返ってきたりとか。
「ひょっこりひょうたん島」は、アニメじゃなくて人形劇です。

 しかし、最も世代間ギャップを感じたのは「俺らの世代は、女のコはあんまりフェラチオなんてしなかったからね」と言われたことではないでしょうか。
なぜなら、わたしたちの世代は、セックスの時にフェラチオをすることは当たり前のことになっていましたし、また、わたしに限っては、セックスよりもフェラチオが先だったからです…
…というと、「その世代はAVを見慣れていたから、フェラチオに抵抗がない」ということにされがちですが、当時15歳のわたしは、まだアダルトビデオを観たことがなく、従って、AVの影響ではないと断言できます。
では、原因はなんだったのか。記憶をさかのぼると、思い当ることがないではありません。  あれは、忘れもしない中学三年の夏休みのことでした。
受験生であったわたしは、中学最後の夏だというのに毎日図書館と塾の往復して過ごしていました。

 そんな“とある日”のこと、いつも通り図書館で勉強していると、同級生の男のコとばったり会ったのです。
その彼は、学年で3本の指に入るイケメンとされていましたが、一方で女癖が悪いということでも知られていました。中学1年の頃は仲が良く、休みの日などに、皆と一緒にグループ交際的に池袋に遊びにいったりしていましたが、向こうがどんどんとマセて…
…というかヤンキー化していき、他校生や先輩たちとの交流が多くなったために、今では、校内で話くらいはするものの、取り立てて親しい間柄ではない、といった関係の男友達でした。

 その男友達がこう言ったのです。
「お前んち行ったんだけど、図書館に行ってるって言われて来た。ちょっとさ、お前んち戻らない?」
「別にいいけどなんで」
「いや、理由はないけど、図書館だとしゃべれないから」
そんな会話を交わして一緒にうちへと戻り、わたしの部屋で二人きりになってしばらく後、その彼がこう言ったのです。
「やらしてくれない?」
ちょっと考えた後、「無理」と断った わたしに男友達はさらにこう言いました。
「じゃあさ、ちょっとさ、しゃぶってくれない?」

 わたしはまだ、その時は処女で、ペニスを舐めたことはもちろん、直接は触ったこともありませんでした。
けれど、なぜかわたしはその要求に応え、その男友達のペニスを口の中へと入れ、そして射精へと導いたのです。

 男友達はイッた後、「サンキュー」と爽やかに去っていき、わたしには「なんだったんだろう」とタヌキにつままれた気分だけ残りましたが、けれど、罪悪感や後悔や惨めさといったネガティブな感情は、一切感じませんでした。