パーフェクトな元カレとは?
まずひとつには、『以前よりもぐっとカッコよくなっている』こと。
8年ぶり、38歳になって登場した大輔は以前に増してイケメン度を増し、まさに脂の乗り切った男っぷり。圭太も顔はイケメンではあるのですが、元から身なりに構わない純朴青年という設定もあり、“子供の面倒をよく見る若いお父さん”としか見えず、やはり、大輔が放つ、都会人(しかも司法書士でありながら、半年働いて、半年遊んで暮らすという経済的に余裕があるからこその自由なスタイル)のキラキラオーラには叶うはずもありません。
そんな大輔の人妻殺し、二つめは『まだ気があるような発言をちょいちょいとしてくる』。
仕事に家庭にと満足していても、多くの妻たちは「女として見られなくて寂しい」という小さな不満を抱えているもの。年を取り、女としての価値は下がるばかり。この先、誰かに言い寄られることなんてない……と諦めていたところに、かつての元彼が、女として全肯定してくれたら、たまったものではありません。
「かつてよりも女としての価値が落ちたわたし」にまだ気があると言ってくれることのありがたみたるや!
そして最後、三つめ。それは『元カレならではの距離感で、ちょっかいを掛けてくること』。
これが見知らぬ男性ならば、「人妻だからってすぐに揺らぐと思わないでくださいッ!」と警戒心を持つところですが、なんせ相手は元カレ。かつて一度は心を許した相手です。その身体に触れたことだって、ある。そして、一度打ち解けたことのある精神と身体の距離が、元の近さに戻るのは容易であることを考えると、大輔の馴れ馴れしい振る舞いは、「でも夫がいるから……」という人妻の心のバリアを簡単に溶かしてしまいます。
パーフェクトな元カノとは?
というわけで、妻キラーすぎるパーフェクト元カレっぷりに驚愕。こんな元カレが現れたらすぐに揺らぐ!……ってそもそも、元カレとは色気排除の友達か、「互いに二度と顔も合わせたくない」という泥沼関係にばかり落ち着いてしまっているわたしには、それは土台、無理な話なのですが、さて、もうひとつ思ったことを。
女にとって、パーフェクトな元カレ像があるとすれば、男にとっての、パーフェクトな元カノジョ像は、どんなものなのでしょうか。
そこで考えて見たところ、
1.数年ぶりに再会したら色っぽくなってる
2.まだ気があるような発言をしてくる
3.ヤラせてくれる
の3つではないかと思ったのは、あまりに夢を見ることを忘れてしまった女の意見でしょうか。
…次回は《セックス中に感じる快感の量が大幅アップ!?「女性用バイアグラ」の謎に迫る》をお届けします。
Text/大泉りか
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