とにかく勃たせてしまえ!

 まず第一に、してはいけないのは『話し合い』だ。というのも、セックスを拒否する男性の多くは、セックスが出来ないことに負い目を持っている。だからこそ、妻は「負い目を持つことはない、二人で協力して頑張ろう」と励ましたり「どうすればセックスが出来るか、夫婦なんだから、ともに考えよう」と話し合って解決を図ろうと思うのだが、男性はむしろそれを「俺が責められている」と感じる。

 いくら「責めているわけではない」と諭しても、今度は「セックスが出来ない」という情けない気持ちを受け止めきれずに、かなりの確率で逆ギレしてくる。中には自分を正当化するあまりに、こちらのことを淫乱扱いしてくる男性もいるくらいだ。
女性にとっては『話し合い』でも、男からしてみれば『一方的に詰められている』と考えるくらい、温度差があることを胸に置いたほうがいいと思う。

『話し合い』さえできないのならば、どうすればいいのか。というと、ひとつだけ方法がある。それは『妻とだけ出来ない』ということを逆手に取る方法だ。ようするに肉体的には勃起も出来る状態なのだから、「とにかく勃たせてしまえ!」というわけである。

「タイ式マッサージと習った」ということにして、脚の付け根や鼠蹊部をグリグリと足の裏で踏んで刺激したり、「オイルマッサージをしてあげる」と誘い込んで、お尻や太もも、門渡りの部分までぬるぬると刺激し、最後は仰向けにして、股間をシゴくところまで持ち込み、何がなんでも勃起させてしまえば、こちらのもの。

「相手からの愛撫がない」だとか「もっとロマンチックなムードでセックスがしたいのに」という願望はとりあえず捨てて、上に跨って挿入し、とりあえず『セックスをした』という前例を作ってしまえ、というわけだ。
ここで、『普段とは違う妻の積極的な姿』にエロさを感じさせることが出来れば、それは再び異性として見られるようになったということ。そうすれば、セックスレスの解消も近い。セックスレスでお悩みの皆さまはぜひ、一度お試しくださいませ。

…次回は《ペットをイジるのが上手な男は、オンナをイジるのも上手である》をお届けします。

Text/大泉りか