突っ込んだだけで気持ちいいチンコがある!?
セックスの目的のひとつに“エクスタシーを得ること”があるのは間違いないが、それだけでは味気ない。
相手と交わす照れ混じりの忍び笑いや、肌が触れ合った時の温もり、「相手を気持ちよくしよう」として自分の出来ることを模索し、実行する悦び、そして相手が「気持ち良くしたい」として尽してくれること。そのすべてがセックスの醍醐味ではないか、と思っているからだ。
しかし、とにかく挿入派の彼女らの不満は「粗チンばっかりで嫌になっちゃう」ことらしい。そりゃそうだ。
中折れやらEDやらで悩んでいる男性は多いし、その心配はなくとも、巨根は努力で作れるものではない。いや、もちろんシリコンを入れれば、サイズは確実にアップするけれど、実際、そこまでする男性ってあんまりいないですよね。
彼女たちが、ハプニングバーや人妻合コンや出会い系でオトコを漁っているのは、「たまにいる、いいチンコの持ち主」との出会いを期待してのことらしいが、聞けば聞くほど、「そんなにチンコって大切ですか?」という謎が鎌首をもたげてくる。
最初は「粗チン」なんて酷いことをいうものだから、自分で気が付いているかいないかはわからないが、旦那さまを始めとする、男性という生き物に恨みがあり、それを晴らすために、男とセックスをしては「こいつも大したことがない。男って生き物はやっぱりくだらない、どうでもいいものだ」ということを確認しているのかと思ったが、「いいチンコいいチンコ」と連発されると、世の中には、突っ込んだだけで思わず「いいチンコ」と思わず呻ってしまうような、ノー前戯であることをチャラにするかのような、そんなペニスがあるのでは、という気にもなってくる。
そして、「そんなものが世の中にあるのならば、ぜひ試してみたいものだ」という欲も沸いてきてしまうではないか。
しかし、その「いいチンコ」を知ってしまうと「いいチンコ」以外は「粗チン」となってしまうのならば、知らないほうが幸せという気もする。まさにフグの肝である。探し求めて食うか。しかし食うなら相応の覚悟が必要だ。
Text/大泉りか
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