一般的な恋愛市場から弾き飛ばされているという事実

年々クローゼットの中の服が似合わなくなっていくことには、気が付いてはいたものの、その中でもいわゆる一般的な“男受け”を気にした“合コン服”みたいなものの似合わなさが、もうハンパない。加齢もあるが、それを上回る“人妻感”が全力でヒラッとしたワンピースを拒否している。

ではもう少し大人っぽく……と抑えた服装をすれば、今度は“参観日の母風味”が迸る、諦めて派手めな格好をすると、今度は“飢えてる肉食妻”の八方塞がり。

こういう時、世の中のみんなはどうしてるんですか!? と涙目になったところで気が付いた。世の中のアラフォー妻の皆さんは相席屋なんかに行ったりはしないんですよね。その場に行くのに適した服がないのは、行き先が自分に適していないから、というごくごくシンプルな結論に達するとともに、一般的な恋愛市場から弾き飛ばされているという事実を、今さら強く再確認したのであります。

“ニッポンの大人の女”が恋愛できる土壌は、どこにあるのだろうか。

…次回は《結婚指輪を外した合コンでの卑屈な態度と罪悪感》をお届けします。

Text/大泉りか
初出:2015.05.16

「アラフォーの恋愛」に関する記事
結婚指輪を外した合コンでの卑屈な態度と罪悪感