浮気願望が出てきたら「性のエネルギー」の受け皿を探せ!恋愛気分を感じられる場所のススメ

タイのゴーゴーボーイズバー

大泉りか 官能小説 人妻は不倫の夢を見るか Hot Women Wallpaper

 数年に一度は、旅行でタイを訪れている。物価が安く、食べ物が美味しいこと、また、短期間で行けるという気軽さがその理由だが、一番の目的はボーイズゴーゴーバーで夜遊びをすることである。

 ボーイズゴーゴーバーというのは、男性従業員が、ブリーフ一枚といった肌も露わな格好でステージで踊っていて、気に入れば指名をして一緒に飲んだり、また外に連れ出すことも出来る店だ。

 ショータイムには、ストリップや、店に寄ってはドッキングショーまでもがあり、なんと、間近で男性同士のアナルセックスまでも拝むことが出来る、というと、だからどうした…と思うかもしれないが、若い男性の裸を近くで見ると、「女性ホルモンが出る」というのだろうか。なにかが満ち足りた気分になる。

 以前は旅先で、同じく観光に来ている白人男性とアバンチュールすることも、たまにあったが、ボーイズゴーゴーバーにハマってからはあまりする気になれない…
というと、風俗(ボーイズゴーゴーバー)と恋(アバンチュール)とは違う、と思うかもしれないが、ボーイズゴーゴーバーの男のコたちは、指名欲しさにだろうか、ちょいちょいタッチしてきたり、時にはさっとくちびるを奪ってきたりすることもあるので、程よいイチャイチャだって楽しめるんですよ、奥さん!

 しかしとは言っても、タイ。そんな頻繁に通えるほどの休みもなければ金もない。日本でなんとか類似サービスを受けられる店はないだろうか、と思ってホストクラブに行ってみたものの、出て来たのはクソ生意気なガキばかり。知性ゼロなくせにドヤ顔の悪羅悪羅タメ口トークに拒否反応を起こし「そうじゃないんだよなぁ…」と思ってきついた先が韓流カラオケバーだった。

韓流カラオケバーで感じた「負けた感」

 「年上は敬え」という儒教の教えからか、そこで働いている韓国の青年たちは、たどたどしいながらも、みな敬語で穏やかに話してくれる。髪型も日本のホストみたいにダサくないし、こちらを気遣って、一生懸命に共通の話題を探ってくれる。
笑顔も可愛くて、ボーイズゴーゴーバーなみに「女ホルびしゃー」まではいかずとも「ほんのり、じんわり」ほとばしる。

「これ、ハマるわ!」と女友達とともに、なんだか妙にスッキリした気持ちで、頬を赤らめて帰途についたのだが…ふと正気に戻ってみたら、なんか大きなものに巻かれている感がハンパなく、なんとなく納得がいかない。

 この感情は、いったいどういうことなのかを、風呂に浸かりながら、じっくりと考えてみたところ、世間の用意した“中年女のリビドー解消の受け皿”につい乗っかってしまったという“負けた感”ではないか、という結論へとたどり着いた。

 もちろん、“中年女のリビドー解消の受け皿”が悪いわけではない。これらを上手く使うことで、不倫や浮気願望にはしる自分を飼い馴らすことも出来るだろう。
そこに“負けた感”を抱くのはわたしの勝手な受け取り方だ。けれども、その“負けた感”を苦々しく思いながらも、わたしはまたあの店を訪れてしまう気がしている。

 うっすらとした浮気願望を抱いていることに悩んでいる女性には、韓流カラオケバーをオススメします。

※リビドー:精神分析の用語。性本能を発現させる力またはエネルギーで,快感追求的な性質をもつ。(引用:ブリタニカ百科事典)

…次回は《既婚者が「オナニーホールにチンチンを突っ込むこと」は浮気か否か》をお届けします。

Text/大泉りか